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選ばれるためのキャリアを捨てる

選ばれるためのキャリアなんてものは早いうちに捨ててしまえばよいと思うのです。

選ばれるためのキャリアというのは、就職活動や転職活動でなるべくどこの企業でも選べるように準備しておくことです。「選択肢は多いほうが良い」という考え方ですね。

それは、たくさんのお金を持ってファミレスに行くようなものです。メニュー表から何を注文し、どれだけ食べても心配ないだけのお金を用意している状態。

仮に100社就職したい会社があって、すべてから内定をもらえたとしても、実際に100社に就職できるわけではありませんたくさんお金を持って行ってもファミレスで食べれる量に限界があるのと似ています。

生涯のうちに何社に勤めるかは知ったことではありませんが、100社というのはあまり想像ができません。

実際問題、行きたい1社に行くために100社から選ばれる自分でいないといけない事情も分かります。自由に選ぶためには、まず選ばれる存在でなければならない。ステーキを食べたいなら、それだけのお金を用意しなければならない。お金が用意できていれば、ハンバーグもパスタも選ぶことができます。

でも、これはファミレス(のような就活)の話です。食事をする場所はファミレスだけではありません。

就職サイトに登録してメニュー表から注文するのが「就活」みたいになっていますが、「食事=ファミレス」って何かおかしいと思いませんか。

ファミレスではない事例として、私のこれまでのキャリアを簡単にご紹介します。

高校時代から、私はバンド活動に打ち込みました。高校卒業後は進学も就職もせずアルバイトをしながらバンド活動に明け暮れました。時は流れ、うだつの上がらない生活を改善するため、27歳のときにリハビリの国家資格が取れる専門学校に通い始めました。ところが、29歳で専門学校を中退。その後、教育系ベンチャーでアルバイト。からの、同社の取締役に就任。34歳現在、経営職を継続中。

細かいストーリーは今回重要ではないので無視して、大切なのはこの一連の流れです。めちゃくちゃです。

私自身が想像できていたのは、高校卒業後バンド活動をするところまでです。まさか自分が医療系を目指すとは思わなかったし、背水の陣で臨んだ専門学校を簡単に辞めてしまうとも思いませんでした。教育の仕事をするとも思っていませんでしたし、まさか経営に携わるとは想像していませんでした。

99%は偶然の賜物ですが、1%だけは私が強く意識していたことが関係しているように思います。

納得のいかないことはやらない」ということです。

仕事というのは、生活の中の多くの時間をしめる活動です。納得のできないようなことを仕事にしていたら、人生の多くを納得できないまま過ごすことになります

めちゃくちゃなキャリアながらも、その時々の場所でハイパフォーマンスを発揮することに私はこだわりました。

アルバイト時代は社員から業務の相談を受けるまでになり、時給交渉など優位に進めていました。専門学校では退学を決めるまでは学年トップの成績と無遅刻無欠席を貫き、在籍していた2年は年間MVPみたいなものを受賞しました。今いる会社では、アルバイトの立場を無視して経営に首を突っ込んでいたら経営層に抜擢していただきました。

自分が納得して過ごす場所なら、パフォーマンスは必然的に高まるはずです。

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