自分をアップデートせざるをえない理由
私たちは、なぜアップデートせざるをえないのか?意識が高い人のナルシズムではないことをここに記します。
この10年で、スマホは私たちの生活に当たり前のように溶け込みました。
時々、スマホのOS(オペレーションシステム)をまったくアップデートしていない人を見かけます。戦略的にそうしているのならブラボーなのですが、「何かこわいからそのままにしてた」などとおっしゃる方も中にはいます。OSが古いと、動かないアプリもありますね。
この概念は、そのまま人間にも当てはまると思います。
認識や思考や生活習慣などOSが古いと、たとえば、電子マネー、リモートワークなどのアプリが作動しない。
このときの「OSが古い」は、あくまで、認識、思考、生活習慣がアップデートされてるか否かなので、年齢は必ずしも関係ありません。
年齢が関係ないということは、差別のない平等な世界観に見えるのですが、一方で「一生変化し続けようぜ!」というスタンスが全人類に半ば強制されています。
もちろん、従う「義務」はありません。現に、何らかの理由でOSをアップデートしきれなかった方が合法的にたくさんいらっしゃいます。
先にあげた、電子マネーやリモートワークしかり。今、まったく対応しきれていない人や企業というのは、OSがアップデートされていなかったということの表れでしょう。
もちろん、導入が難しい業界があるのは分かります。ただ、業界はそうでも、100%のうちの数%の業務もリモートできないとは考えづらいです。
「できるけどやらない」は戦略として構わないと思うのですが、単純に「できない」と結論するのは思考停止と言わざるをえません。
電子マネーでの支払いについては、個人レベルの話なので、現金しか流通していないようなエリアにお住まいでない限り、他人事ではありませんよね。電子マネーを使用できない方は気をつけましょう。
先ほども言ったように、「使わない」のは戦略としてなら構わないのですが、「使えない」というのはOSがアップデートされていないからです。
「感染症がこわい」とか言いながら、現金を手渡ししてる人は、まったく意味が分かりません。アップデーしないことで生命の危機に自らを追いやっています。
「電子マネーとかよく分からないから、現金」と言っているのは、次のように置き換えてみると面白いです。
「洗濯機とかよく分からないから、川で洗濯」
今もなお川で洗濯していたら、仕事と生活をとても両立できそうにありませんね。洗濯機というテクノロジーが洗濯の在り方を変えたわけです。
「新しいものは素晴らしい」とか「テクノロジーは神」と言いたいわけではありません。けれど、テクノロジーが社会や暮らしを破壊的に変えてきたのは、まぎれもない事実です。
川で洗濯から現在の洗濯機に至るまで、長い年月をかけてアップデートされ続けてきたことでしょう。
そういう意味では、電子マネーはこれからもアップデートを重ね、これまでの現金の認識とはかけ離れていく可能性があります。リモートワークも、普及する中でどんどん工夫が施され、複雑化していくことでしょう。早いうち(シンプルなうち)から触れておくことがおすすめです。
OSがアップデートされていないと、いざ始めようと思ったときに「お客さまのバージョンには対応しておりません」ということにもなりかねません。
新しいことを吸収するのはきついという人も、吸収しないことの不利益まで視野に入れた上で、どちらがきついかよく考えるべきです。
人道主義的に見れば「今の、そのままのあなたで最高」ということになるのでしょうが、結局、社会と仕組みは切っても切り離せないんですね。仕組みとして、ルールやテクノロジーは理解しておくべきでしょう。
というのも、「お客さまのOSは、サポートが終了しました」とさえ、社会は言ってくれません。生殺しなんですね。
OSは時々アップデートして、せめて新しいアプリが動くようにはしておきましょう。さもないと、相対的に不利な社会生活を送ることになってしまいます。
くり返しますが、「できた上で、やらない」は問題ありません。
やらない理由が怠惰、先天的・後天的な認知能力の著しい欠如以外にもはや見つかりません。
厳しいことを言いたい人みたいになっていますが、厳しいことを言いたいんじゃなくて、事実、社会は優しい顔して厳しいんですね。
追伸
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