本音は傷つく、高くつく
インターネットのおかげで言いたいことを簡単に世界に届けることができるようになった。それを利用して、本音を発信している人が大勢いる。かくいう自分もその中のひとりである。
言いたいことを言う。日常生活の中で、そのまま言葉にしてしまえば抹殺されてしまいかねないものを、抽象化し、意見として述べる。本音のアウトプット。個人的には、それで思考が整理されていくし、自分がクリアになる。
さて、個人の本音、ましてや自分が何の興味もない人の本音が、日常的に騒音のごとく聞こえてきたとして、嬉しい人はいるのだろうか。少なくとも、自分なら嬉しくない。知りたい人の意見だけを知りたい。
かつて、福岡の天神の街に、車にスピーカーをつけて政治的な考えを暴言混じりに語りながら車を走らせるおじさんがいたのだが、それと自分と一体何が違うのだろう。
実は全く違う。インターネットは路上の騒音とは違い、自分で情報を取捨選択できる。政治的な暴言を吐くおじさんはフォローしなければいいし、ひどい場合はブロックすればよい。これがもし路上ならば、おじさんが車で通るコースを通らなければいいということになるが、フォローしないことに比べると手間や不便は計り知れない。
このとき、道路なら使う側に責任は問われないだろうが、インターネットなら使う側に責任が問われる。「だったら、フォロー外してください」以上、である。
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