双六(すごろく)型の挑戦と縄跳び型の挑戦
人生における挑戦は、双六(すごろく)型と縄跳び型で説明できる。自分の挑戦がどちらなのか、自分はどちらが得意なのか、はたまたどちらが好きなのか、あらかじめ理解しておいて損はない。
双六型の挑戦
ご存知のとおり、双六はサイコロを振って、出た目の数だけマスを進み、ゴールを目指すボードゲームだ。
双六的な挑戦。今とゴールに目に見えた変化がある場合だ。ゴールした感が分かりやすいもの、とも言える。
たとえば、「福岡市長になりたいな」と思ったとしよう。あなたが高島市長でない限り、今のあなたは福岡市長ではない。スタートとゴールが明確である。
(福岡市長になって終わりではなく、むしろ始まりなのだが、ここでは便宜上)ゴールのマスに「福岡市長に就任」と書かれた双六ができ上がる。
ゴールに向かってサイコロを振る。1とか2とか6とか、出た目に一喜一憂する。止まったマス目に書かれてあるイベントに、これまた一喜一憂する。ときには「ふりだしに戻る」こともあれば、怪我をして「1回休み」になることもある。そうやって紆余曲折しながらも、ゴールに向かってサイコロを振る。
双六型の挑戦の特徴として理解しておきたいのは2点。
サイコロを振り続けさえすれば、とりあえず前に進める(進んだ感がある)。ゴールするか、サイコロを振るのをやめたときにゲームが終わる。
もう1つは、環境に左右されること。双六は「私」の外側の世界の影響を大きく受ける。サイコロを振るという時点で運の要素も大きい。マス目に書かれたイベントは必ずしも内面に触れられているわけではなく、むしろ自分の外側で起こることのほうが多い。
「人生ゲーム」という人生の双六ゲームがあるが、「医者になった。給料2万5000円」というマス目はあっても、「何となく気分が乗らないので1回休み」とか「今日はちょっとテンション高めなのでサイコロをもう1回振る」といった気持ちにフォーカスしたマス目はほとんどない。
双六は、どうしても環境要因が絡んできて、社会的なゲームになりがちである。
縄跳び型の挑戦
双六とは違い、環境に左右されづらい自分との戦いのような遊びもある。代表的なのは「縄跳び」だ。
縄を振り回して跳ぶ。ただ、それだけのことである。二重跳びなどと言って縄2回転分を1度に跳んでみたり、両腕を無駄にクロスして跳んでみたり。
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