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アニメを観るのをやめた理由

いつ頃からか、アニメの話をする人が周りにも増えた。私が小学校や中学校の頃は、アニメについて熱っぽく語る人はいなかった。

マンガが人気だった

小学校当時は、マンガの話をしている人が多かった。週刊少年ジャンプが発売された次の日は、だいたいジャンプの話で持ちきりだった。

私は、絵とセリフが頭に一緒に入ってこないとか、効果音まで読んでしまうとかでマンガを読むのがとても苦手で、みんなの話にはついていけなかった。

アニメを浴びたわりには

日曜の朝や平日の夕方、土曜の夜など、テレビでアニメは流れていたし、小さい頃はそれをよく観ていたものだ。

保育園から家に帰ると母親が夕飯の準備をし始める。その間、北斗の拳とからんま1/2とかがテレビから流れていた記憶がある。保育園は好きではなかったが、ないならないで退屈。日曜日の朝のヤマハのクラシックコンサートで退屈が絶頂に達し、仮面ライダーでテンションが解き放たれた。仮面ライダーの前から後かは忘れたが、ママレードボーイみたいなアニメ枠があった。ちょっと保育園男児には面白さが分からなかった。

土曜の夜は、さすがゴールデンタイムということもあってか、セーラームーンとかスラムダンクとか本気感のある顔ぶれだった。

幼少期にアニメを日常的に浴びてきた割には、小学校や中学校でアニメの話をする人はいなかった。当時はまだアニメを観ていることが一部のオタクの特権のような時代だった。

アニメのことを口に出すのもはばかられるような雰囲気というか。歳を重ねるごとに「アニメ」と言ってはいけない、言いたくもない、見えない何かが確かにあった。

アニメの民主化

それから時が過ぎ、20代になった頃、いつのまにか世の中はカジュアルにアニメの話をする雰囲気になっていた。

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