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「体質」と言えば柔らかいが、「才能」と言えば残酷である

先月、生粋のカナヅチの私が、水泳を習った。水に慣れ親しんだが、結局は最後まで沈み続けた。

インストラクターの方は本当によくしてくれたが、最後は「あなたは浮きにくい体質だ」ということでまとめられてしまった。体脂肪率が低いとか、下半身にボリュームがあるとか、実際に浮きにくい人がいるらしい。

浮くための技術を人よりも必要とする体質であるという。とはいえ、「だから、泳げない」というのは単純化し過ぎである。筋肉ムキムキの人だって泳げる人は泳げるのだから。私は浮くだけの技術がない。

一方で、男性に比べ女性はデフォルトで体脂肪率が高くなりやすい。浮きやすい。私よりも有利である。このように「体質」で、スタートラインに大きな差がついてしまうことなんてよくあるものだ。

この社会は平等を好むが、あくまで「機会」の平等であり「能力」の平等ではない。それを間違ってはいけないと思う。

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