脳内議事録

熱冷まシヒト

人との関わり合いの中で、最も面白いなと思うのは「お互いが影響し合う」ことです。職場で「今日は何だか体調が悪い」というのが表に出ていたとすれば、周りにもそれが伝播します。こころなしか、どんよりします。

イライラしていたらイライラが、やる気満々ならそのやる気が伝播するわけです。私も影響を与えているし、あなたも影響を与えているということになります。

場の熱量は「人」にしか出せません。「制度」や「空間デザイン」は、人の熱量を出しやすくすることはあるけれど、熱そのものを放つわけではないのです。

熱を発する「人」あってこそ、場は熱を帯びる。フェスやライブなんかは分かりやすい熱量のかたまりですが、職場なんてのも結局は同じてす。

人が集まると何らかの熱を帯びます。その熱は、熱いとは限りません。冷めた場もあるわけです。

場の熱を冷ます人というのが一定数います。これは「熱さまシヒト」と呼ばれ、とてもやっかいな存在なのです。

必ずしも「嫌われている」とイコールではありません。熱を冷ますので結果として嫌われることは考えられますが、順番としては熱冷まシヒトが先です。

たとえば、何のこともない雑談をして盛り上がっているのだけれど、(仮に嫌いじゃないとする)熱冷まシヒトが入ってきただけで急に会話が収束してしまう。そんな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。

みんなでゼロから火を起こし薪をくべて焚き火を楽しんでいるのに、突然消化器を持って現れるイメージですね。しかも、本人は火を消すつもりはさらさらない。

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認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。エッセイ、トーク、音楽などさまざまなかたちで頭の中を晒しています。…本音は傷つく、高くつく。

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