成るより、在る
「在る」ことを忘れ、「成る」ために四苦八苦している。
「成る」は何かに達する、未来の状態を指す。「在る」は、今この瞬間この状態を指す。
「成る」よりも「在る」を優先すべきだと私は思う。その理由を説明していく。
消費者的な「在る」
「立場が人をつくる」と言うように、成るからこそ在るというのはよく分かる。けれども、本当にそれで良いのだろうか。
たとえば、起業家に成るとか、芸術家に成る。起業したから起業家らしく在るとか、芸術家として生計を立てられるようになったから芸術家で在るというのは、まったく受動的な態度に見える。
「消費者でしたっけ?」と問いたい。
今ここに「在る」
物事を成すためには、どれだけ頭が冴えていても、それを成すための資源と時間と時期が重要である。けれども、実際に起業家に成る以前に心は起業家で在ることができる。
「在る」は自分の中に「成る」は自分の外にある。
芸術家なんかは分かりやすい。在ると成るに乖離がない。芸術家で在るという瞬間、芸術家に成れる。芸術とは、自分の中と自分の外を極めて自然に接続する営みなのだろう。
「在る」の軽視
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