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変化と日常

10年前、日本のスマホの普及率は10%未満だった。言うまでもなく、今ではほとんどの人が所有している。

Instagramのサービスが始まったのは2010年、LINEは2011年だ。

当時、自分の写真はおろか、子どもの写真をインターネットにアップしたがる保護者がいただろうか。そんなことをしたら子どもを危険に晒すバカ親としてバッシングを受けたに違いない。

今では、業務の報連相か何かと見間違うぐらいに、毎日飽きもせず子どもの姿をインターネットに晒している。アップするリスクなどとっくに通り越え、肖像権の侵害まで行なっている。

行動だけではない。

Instagramに子どもの写真をアップするときの保護者が、恐怖や嫌悪感を感じているとは到底思えない。心変わりもいいところ。大した変化だ。

こんな日常の一コマを切り取ってみただけでも、10年間で生活様式がまるで変わってしまったことが分かる。

これと同じように、2030年の世界にも今は考えられない大きな変化が起こっているに違いない。

技術的なことやそれに付随するサービスはある程度予測できる。しかし、そのときの人間の感情やライフスタイルは想像もつかない。未知過ぎて、予測するだけムダだ。

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