遠くまで、歩こう
今朝目覚めると、やる気というやる気が起きませんでした。かといって、家でダラダラするのも億劫な心持ち。
こうなったら何も考えずに外を歩こうと。無謀な距離を歩こう、そう思いました。
ただただ、遠くまで歩く。
外は雨。そんなことはお構いなしに、傘も持たずに遠くまで歩く。
久しぶりに海が見たいと思いました。片道約1時間の距離です。
決してやる気があるわけではないので、足取りは重い。街行く人は、みんな傘をさしています。傘をさしてまで行くべきところが、この世にいくつあるのでしょうか。
…雨が強くなってきました。
90年代のミュージックビデオばりに、ずぶ濡れで歩きます。気温は高く、身体も熱を帯びているので、まったく寒くはありません。ぬるめの雨が、むしろ心地よい。
ずぶ濡れで歩き続けるのは、何だかいけないことをしているようで、ワクワクしました。
そうこうしていると、大きな公園にたどり着きました。道を間違えたようです。
ありえない方向に進んでいました。実際にはありえたわけですが。そういえば、方向音痴だったことを思い出しました。
「海が見たいなぁ」という気持ちのとき、スマホで海までの道を調べてしまうと興ざめしてしまうのは私だけでしょうか。
「海が見たい」というのは海が見たいんじゃなくて、「海が見たい」という言葉でしか表現できない1つの気持ちだから。
結局、最後までスマホを触ることはなく、最後まで海は見れませんでした。
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