ファーストステップ
大きな目標から逆算してガチガチの今を組み立てたり、はたまた「1秒先は知ったことではない」と今この瞬間しか見えていなかったり。
この極端な選択肢は、いろんな人を眺めていると、決して極端な例ではなく、ごく一般的なのかなと思います。
前者については「目標達成のために計画を立てていてすごい!」とか、後者については「今この瞬間を生きていてすごい!」とか、一見それっぽく見えますね。
それぞれに課題があります。
目標達成のためのガチガチの暮らしは、決まった人生に自分を縛り付けてしまうという問題があります。いつそれを破棄するのか。計画通りうまくいけば良いのですが、大きな目標ほど想定外の展開になってしまうものです。計画通りになど、まず進まないでしょう。
意固地になって、しがみつくとセルフブラック企業みたいな状態になってしまいかねません。目標至上主義は、目標の奴隷なのです。
一方、未来のことを一切考えないスタンスは、一般人には難しいと思います。一般人的にやってしまうと、「ただ何も考えていない人」になってしまいかねません。それはただのバカというものです。
今この瞬間を生きるとは、時間を超越するような抽象世界だと私は思っています。未来も過去も現在も内包した今この瞬間なのです。分かりづらいですね。わかりづらいので、これを一般人が目指すのはやめたほうがよいと思います。
では、我々一般人はどのように未来を考えていけばよいのか。
「遠い未来をぼんやり映像で見つつ、直近に取り組むべきテーマを設定する」
これがやりやすいと思います。
遠い未来は、誰にも分かりません。想像するしかありません。
「自分は、こういう未来が来ると思う」という頭の中の絵が見えたら十分でしょう。
社会で何かが起こるたびに未来を書き換えなければならないのですから、ガチガチである必要はない。それより、遠い未来を想像する時間を定期的に設けるほうが重要だと思います。
どうしても未来の想像が苦手という人は、いろんな人の未来予測を調べたり、友人と遠い未来について議論することをおすすめします。結論を出す必要はありません。自分の頭の中に未来の絵が見えてくればよいでしょう。
その上で、未来のために自分が取り組みたいことは何かを考える。
自分が取り組みたいことを、理想状態からさらに分割して、直近に取り組むべきテーマを考える。
私自身、理想のイメージはあるけれど、はるか遠い。それを今に落とし込んでみると直近のテーマは「話す」です。
「話せるようになる」ではなく「話す」。
質うんぬんの前に、まず量が足りてない。まず、そこから。
そのぐらい直近のテーマに設定することが重要だと思います。
「もう十分話したな」と思えたとき、はじめて質を上げることをテーマに考えればよい。今取り組むべき課題に向き合うことが大切だと思います。
まとめると、未来や理想はぼんやりとした絵や映像レベルでよい。言語化する必要はない。理想から今落とし込むと、ファーストステップとして今何をやるべきか、やりたいかを考える。それはきちんと言語化する。集中して、それに取り組む。
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