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脳内議事録

認識の解像度を上げるための思索の旅の記録です。エッセイ、トーク、音楽などさまざまなかたちで頭の中を晒しています。…本音は傷つく、高くつく。
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2021年7月の記事一覧

「どうすればよいか」から一旦離れる

「どうすればよいか」から一旦離れる

仕事といえば次から次に課題が見つかって、課題解決に迫られる場面も多いのではないでしょうか。

「どうすればよいか」

ついやってしまいがちなのが、この問いです。さっさと課題を解決したい気持ちは分からなくはないけれど、いったい課題の何が分かっているというのでしょうか。課題と呼ばれているぼんやりとした何かがある、その程度の認識ではないでしょうか。

ぼんやりした課題を解決しようとするなんて、雲をつかむ

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現代人は欲しがりすぎ。内省しよう

現代人は欲しがりすぎ。内省しよう

「物質的豊かさは、もうとっくに満たされている」と言われはじめて、かれこれ20年ぐらいは経ったのではないでしょうか。

私自身は「うんうん、よく分かるよ」と思いながらも、世の中を眺めてみるといまだに物質に飢えている人々を見かけます。アクティブさに欠けるのは単に収入が下がってしまい、ほしいものが買えなくなっただけではないかと思えるほどです。

まだほしい、もっとほしい21世紀の日本において「あれもこれ

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サイコパスに出会った

サイコパスに出会った

ご縁をいただき、サイコパスの方とお話しました。脳検査を受けて扁桃体の活動が低いと診断された生物学お墨付きのサイコパス。かなり共通する感覚があったので、私も扁桃体の活動が低いんだろうなどと勝手に思ったりしました(私は生物学的チェックはしていない自称サイコパスです)。

感覚が近いので会話が楽。説明が最小限で済むため、話がスムーズに運びます。構造的に理解しようとするなど物事の基本的なとらえ方が近かった

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感情の正しさを証明するために事実を歪めて認知する

感情の正しさを証明するために事実を歪めて認知する

「言葉が通じないな」とストレスを感じることが多々あります。とはいえ、そのストレスを悪いものと思わないように意識しています。言葉が通じる相手とばかりコミュニケーションしていると、あっという間に「そうでないもの」を許容できなくなりそうなので。

何といっても私はサイコパスです。少数派。「許容できない」なんて言っていたら、社会から許容されなくなるでしょう。

パラレルワールドに挑む一番分からないことは、

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構造で理解しがち

構造で理解しがち

私は物事を構造的にとらえようとします。構造を把握した上で、その場の構図を認識します。いざ、コミュニケーションが始まると言葉と雰囲気のチューニングを開始し、チューニングが合ってきたあたりからようやく話の中身に集中するのです。

会話の準備(特に複数人の)誰かと会うとき、社会構造上のヒエラルキー、歴史、文化、個人個人の歴史、状況、価値観、互いの関係性、文脈…など、かけ算しながら場の構造を把握しようとし

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感情の障害を自覚するとき

感情の障害を自覚するとき

承認欲求について対話しました。

私自身は、安全の欲求の中にどっぷり浸かっている人間です。所属や承認の欲求フェーズにいないんだと勝手に納得していたのです。承認を求める気持ちは薄いので、なかなか気楽なものだなと思っています。精神衛生上、そんなに悪くない。

みんなも安全の欲求がそもそも満たされていないことを「自覚」すれば、所属の欲求や承認欲求に悩まされなくて済むのではないか。そんなふうに考えていまし

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コミュニケーションとしての「言葉」

コミュニケーションとしての「言葉」

近くで電話をする声が聞こえてきました。爽やかな声色で、「最近は仕事に慢心しています!」と、とんでもない発言をサラッとしています。

多分、「仕事に邁進しています」と言おうとしたんでしょう。

いや、邁進の言い間違いではなく、本当に慢心しているのかもしれません。本人にしか真意は分かりませんが、さすがに問い直すことも憚られるような感じがします。

「言葉を間違っているよ」と言うのは簡単だけど、(あえて

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たかが人、されど人

たかが人、されど人

どんなにすごく見える人だって、たかが人。どんなにしょぼく見える人だって、されど人。これを忘れてしまっては、人をいちいちランクづけする罠にハマります。

印象だけで語る人について

印象だけで語る人について

話が噛み合わない人を分析してみると、「印象」だけでモノを話していることに気づきます。

「印象」を持つことが悪いと言いたいわけではありません。印象というのは、対象物が自分の心に与える感じのことをいいます。それは、圧倒的主観という「私の始発点」とも取ることができます。

始発が重要なのは言うまでもありません。始まりのないものが一体どこへ向かうというのでしょうか。主観は大切です。

Hey Siri中

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ですます調、再び

ですます調、再び

再び、文体を「ですます調」に戻します。

随分前、noteを開始した頃は「である調」で文章を書いていました。ふと自分で読み返すと「こんなの読みたくないな」という重々しさがあり、「一体何のため、誰のために書いているんだろう?」と筆を投げてしまいました。

バンド活動やビジネスなどチームプレイに少し疲れてきた頃、1人でできる表現活動に没頭したいと思うようになり、「脳内議事録」というnove有料マガジン

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研ぎ澄まされた主観あふれる世界

研ぎ澄まされた主観あふれる世界

私は、社会に対して期待していない。あきらめ半分、省エネ半分である。周囲の人に対して、なるべく期待しない。下手な理想も描きたくない。自ら生み出した理想と現実のギャップが、自分をハムスターのように走り回らせてしまうことになるのは想像しただけでしんどい。

ネガティヴに見えるそれも、その根底は言うほどでもない。「今この瞬間がすべてである」という考えを採用しているのだ。その考えでいえば、今が理想そのもので

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