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麻雀とのお付き合い②

前回は、大学1年で麻雀を覚えて、友人とのセット麻雀三昧の日々から、ほどなくして地元のフリー雀荘に行き始めたところまで。

その雀荘は、その当時は赤5ピンが役になる系列のお店だった。赤5ピンさえあれば、無茶な仕掛けもできるし、役なしでもガンガン鳴いていって、黒5ピン単騎から赤5ピンをツモあがるというアクロバティックな上がりも時おり見られた(なんじゃそりゃと思ったし、自分にはできなかったけど)。

客層は地元の、遊び人風、現場仕事の人、サラリーマン、お年寄りまで、普段の生活では出会わない人が多くいた。特に遊び人風の若者〜壮年が多かった気がする。
一方私は、紅顔の美青年風だったから(あくまでも風。)、「君みたいなのがなんでこんな店に来るの」ということをよく言われたけれど、来続けているうちに普通に受け入れられた感があった。

その店には、井出一寛プロ(今回調べて、まだ連盟の現役プロであること、タイトルホルダーであること、「かずのり」と読むことを初めて知った)が所属していた。
そして、後ろ見自由のお店だったので、よく後ろで見ていた。プロはリーチにも簡単には降りないんだなと、粘りこんで反撃する姿に感銘を受けたのを覚えている。でも、本当にこの人は強いのではないかと、初心者ながら感じたのは、店長のTさん。手組みに無駄がなく(というか、後ろで見ていて、どこに向かってるかよく分からないのに終盤では仕上がっている。今考えると勝又プロに近いのかもしれない)、ほとんど振り込まずに、ここぞという勝負どころではほとんど負けないイメージ。同じ卓についていると、全体をふんわりと支配していて、自分のしたいこと、手牌を見透かされている感じがした。

この、大学生の初期から通い始めた雀荘でのエピソードをいくつか書いていこうと思う。

一つ目は、今のように雀卓に点数表示が無かったという話。だから、東発から相手の点数も覚えていなきゃいけない。少なくともトップと自分の点差は把握しておかないとゲームにならないということ。
オーラスが始まる時には正確な点数を自己申告するんだけど、点棒が多すぎて数えきれない時は、メンバーに「カウント!」と叫ぶんです。

続きます。

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