イタコ 如来 線香の話

薬師:わたくし薬師と申しますのは、奥野さんに憑いたひとりの女性性が強い霊でございます。薬師と申しますは仮名ですが、そう呼ばれているだけで、わたしは、如来と申しますが、なに如来かどうかは、いまはいいません。

で、わたしは、よくお香を焚きますが、そのときに、よく焚くのが沈香永寿なのであります。でもこれは、私の格にあっているようで、なぜか安堵感があり、そして、沈香永寿は、それより上のランクの、たとえば伽羅大観などとくらべても、見劣りせず、わたしたちの収入のレベルと身分とにピタリ合っているのでございます。

わたしたちは、この身体がナマポですから、あまり大層な香は買えないのですが、でも、このレベルでも十分良く、わたしは、如来ですから、沈香が好き、伽羅が好きだと思われるかも知れないですが、それでも、このレベルでも十分満足しております。まあ、欲を言えば、もう少し高い伽羅金剛などがいいですが、それは、奥野さんの身分に合いませんので、自重させております。

伽羅大観などを焚けば、よりよい運命や恵みにあずかれますが、それでも、このようなレベルの、沈香永寿でも良い運命というか、霊たちに会えますし、とても、あなたがたは恵まれていくでしょう。しかし、反対に、香など焚かず、香水も付けないで、ただ、汗臭いだとか、泥臭い方々には、あまりこう、いい霊は付きませんから、それは、その方々の努力しない結果という形で、そのかたの運命が、それを連れてきてしまいます。それというのは、あまりよくない運命を、体験させてしまいますので。

においや、色なども、まじないの一種ですから、存分に活用していただけると嬉しいのです。如来

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