【悪夢日記】本当は恐いかぐや姫
※グロ表現あり
2021/01/14
遠く遠く、我々地球人が知らない惑星のお話
祖父がなくなり、孫である青年、少女、幼女の三人が財産を継ぐことになった。
祖父の財産は惑星のどこかに隠したから兄妹3人で協力して見つけなさいと言われた。
荒廃した瓦礫の下を探し続ける3人だったが、幼女がとにかく足を引っ張る。
怪我をしたり、疲れたと泣いたり…。
頭にきた青年は幼女に向かって背中からタックルし、脊髄を折った。
そのまま背中側から体にまたがり全身の骨を砕いた。
少女はずっと悲鳴をあげていたが、青年が内臓も握りつぶそうとした頃に青年に泣いてすがった。
「今ならまだ○○法でまだ身体がくっつけられる、内臓だけはやめて」
○○法とはこの惑星で発展した技術でタンパク質をキレイに繋げて再生するものらしい。
泣いてすがる少女を蹴飛ばし、青年は幼女の内臓をすりつぶし、マッ平らな一枚の布のようにしてしまった。
少女は幼女の体を必死に○○法でつなぎ合わせようとしていたが、不完全で幼女が蘇ることはなかった。
幼女の身体だけはなんとか形をとりもどしたので、生えていた竹の中に詰め、宇宙葬にした。
その竹が地球に流れ着き、かぐや姫の始まりである。
竹を割ったじいさまは、ぶよぶよした幼女のような塊を見て、娘がいたと大喜び。
少女はその様子を何かの超能力で見ていたようだった。
地球人に発見されてしまったので、幼女の遺体を回収しに行こうとしたが、青年が何か思いついたらしい。
少女と青年一緒に地球に行くことになった。
ぶよぶよした幼女の塊は美しいと評判で、すでに地球の貴族が結婚を申し込む下りになっていた。
青年は少女に「お前の超能力で幼女を喋らせろ、あいつらに言うことを聞かせてこの星の政治を乗っ取ってやろう」と持ちかけた。青年が恐い少女は言われるがままに幼女の遺体にアテレコした。
青年は貴族が貢いだもので地球で贅沢三昧をしていた。
何年かたち、さすがに幼女の遺体が腐り始めてきた。
少女は終わりを確信し、これからどうしようかと、幼女の遺体と楽しそうに笑う老夫婦を見つめながら、ぼんやりと考えていた。