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【ネタバレあり】スリー・ビルボード

友「見な、お前好きだから。あと作中で犯人は明示されないんだけど、一応正解みたいなのはあるからお前の推理を聞かせてほしい」

この一言が大変余計だったのかもしれない。
さぞ難しい推理が要求されるのかと勘違いしていたのだった。
おかげでえらい遠回りな推理をしてしまったのだが、映画の評価にも内容にも全く影響しないので割愛。

そもそも犯人が明示されない時点でこれは犯人が誰とか推理して楽しむ作品じゃないということくらい、なぜわからなかったのか。

二転三転する登場人物の立場が面白い。多分それを楽しむ映画。
主人公のお母さんも最初は気持ちはわかるなぁ…と思いつついやいややりすぎでしょ!と思ったり、いやな署長かなと思ったら、色々やったあとに看板の代金払ったり(ここは、正解がわかるとすごく嫌な気分になる)不良警官も憎めないいいやつっぽいポジションになったし。

1つの村の3つの看板を巡る出来事とは思えないほど色々起きすぎて、爽やか風に終わったラストに「…いやいやいや!なにいい感じに締めてんの!?」と驚いてしまった。

二転三転するが、登場人物の価値観はほぼ同じであり、見方によって人は変わるんだな、と感じる。人は善悪で区別できるもんじゃないからね。
レ●プ被害者って言うと、悲劇のヒロインを連想しがちだけど、まぁまぁの不良娘。だからと言ってレ●プされて殺されてされていいわけない。この辺も生々しい。

全編通して人間味があって良かった。

一応の正解の犯人は署長だろうけど、だとしたら死に逃げしたんか。どちらにしろ長くなかっただろうけど。名誉や家族も守りたかったんだろうな。悪人→善人から映画終了後→悪人と見方がひっくり返った。本当に犯人ならシンプル悪人だしね。

犯人が誰とかは重要じゃない映画。

お腹いっぱい。ごちそうさまでした。

お世話になった友達全員に焼き肉とかおごりたいです。