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トロント滞在記⑨ TOEFLベスト104までの道のり

カナダに来てから、ここ4ヶ月ほど一番力を入れて取り組んでいたことがTOEFL対策でした。
結論から言うと4ヶ月でベストスコア82→10422点のアップに成功しました。
基本的には一人で自学自習をひたすらしていたので、その記録を残しておこうと思います。


自分の英語力と対策を始めたきっかけ

仕事柄英語を使うこともあり、英語力の維持には一応気を使って趣味で英検を定期的に受けていました。
英検1級を2023年6月に取得しました。これは6年?ぶりくらい2回目の取得でした。
一次の点はボロボロでしたが、かろうじて一発で受かりました。
TOEICなどは学生の頃以来受けていないので今受けたら何点くらいなのかはあまり予想がつきません。最後に受けた時は860くらいだったと思います。

TOEFLは2024年5月に対策なしで受けた結果が82(R17 L22 S23 W20)でした。
その6年近く前にノー勉で受けた時と全く同じスコアでした。(詳細覚えてなく記録も参照できないのですが・・・)
前受けた時は新形式になる前だったので、短くなってからは初めての受験でした。
正直短くなったこともあんまり知らずに受けに行くという無知っぷり。
事前に動画も何もみずに行ってしまったので、メモの取り方とか問題の形式とか何もわからんまま突撃して、撃沈しました。(良い子は真似してはいけません)
日本人は得意とよく言われるリーディングが一番酷い点数というなんともショッキングな結果を出してしまいました。
ライティングも採点基準なども理解していなかったもので、適当に書いて出すとかいうひどいことをしました。正直今ではとても反省しています。
TOEFL安くないんだぞ!(自分に言い聞かせる)(とはいえ仕事の合間に勉強できなくない?という言い訳)

さらなる言い訳としては、カナダへ出国が決まっていたのでその前にTOEFL受けとくか〜くらいの気分で受けたのですが、スコアを何に使うかをあまり検討していませんでした
スコアを得た後に、果たしてこのスコアが何に使えるのか調べていたところこの程度の点数では大して活用できないことがわかり、
さらに調べていくと自分が漠然と行きたいなと思っていた資格講座(カナダで英語を教えるための資格、通称TESL、ESL系なので求める英語基準がとても高い)は最低102、SWそれぞれで27をスコアする必要あり、C2レベルを求めていたので、全然ダメじゃんとなりました。

ノー勉の点数では太刀打ちできないことがわかり、しばらく時間もあるし少し腰を据えてTOEFL対策をしてみようと思ったのが、大きなきっかけです。

大まかな流れ

時系列でスコアを並べます。

前述の通り、5月は対策なしでとったスコアです。
7月からカナダに住み始めたので、生活が落ち着いてから対策を始めた感じです。
8月の1ヶ月と10月の1ヶ月を集中的に問題を解く期間にしていて、それぞれ試験までの対策時間は1ヶ月という感じでした。言ってみたら10月は合計2ヶ月の対策、という感じでしょうか。
7月の下旬ごろに、TOEFL TestのアプリとOfficial Guideを初めて購入。
まずはReadingとListeningを上げることを目標。スピーキング、ライティングは見てもらえる術もないので、自学はするが、模試を解くくらいかなという計画でした。
8月に2回受けたのは、実はacademic discussionを白紙で提出するという事故が起きたので、一週間後にすぐ受け直したという事情がありました。
(間違えて進むボタンを押してしまうというなんとも初心者ムーブをしました・・・)

やったこと

まずはじめに・・・

何にも知らなかったので、いくつかYouTubeで高得点者があげている動画を見てなんとなくの傾向と対策法をつかみました。

でもこんなんばっか見てると「すごい人はすごいんだよな・・・」と悲しい気持ちになる一方なので、途中からは英語で解説してくれる動画とかを見る方が多かったです。
TPO(TOEFL Practice Online)やTOEFL TestReadyについての情報や、ライティング、スピーキングの問題傾向などを解説してもらえるのは結構ありがたかったです。

問題演習・記録

問題を解くときは時間を測ってやる、記録を残す、これは決めてやっていました。直前期の記録はこちら。

Reading対策

イッチバン最初にまずPractice testの問題を解いてみたらボッコボコ。57%とかしか取れず、これは何か原因究明が必要だなと思いOfficial GuideのReading Sectionの解説をじっくり読み、問いの種類、解き方、あとは傾向的なものを掴むことに集中しました。
すると70%台を安定して取れるようになり、試験一週間前ほどには80%越えもするように。
おそらく原因は「集中力を保つ読み方ができてなかった」のと「解き方を理解していなかった」だと思います。
単語帳も一応買いましたが、結局使わず。それでも10点アップしました。
ある程度の単語はすでに入っていて内容を読み取れていたので、リーディングの得点アップと語彙力の向上はすぐには繋がらなそうだな、と判断してのことですが、時間があるなら語彙力アップはした方が良いです。他のスキルのアップにもつながりますし・・・
8月の1ヶ月と10月の1ヶ月を集中的に問題を解く期間にしていて、TPOのサイトにリーディングが来た日はそれを、それ以外の日はガイドに載っている文章を、直前一週間は模試を時間通りに35分で大問2つずつやるというのを続けました。
結果的には17→27とこの分野が一番スコア的には伸びました。というか元からできたけど解き方を知らなかったというのが正しいかと思います。
でも数日リーディングするのをやめるとすぐ解けなくなりますね。人間の慣れって怖い。

Listening対策

模試、Official Guide、TPOをひたすら解いてました。集中力を高めるために特に分けてやらず、28問一斉にやるというのを意識していました。
対策中は90%近く安定して取れる分野だったので、あまり練習問題以外はやっていませんでした。
ただListeningは得意なのですが、どうも試験本番に弱い人間で、途中で何か頭の中でバグが起こるとその周辺マルっと理解できなくなることが結構あります。
5月の試験と10月の最後の試験はまさにそういう感じでした。
メモの取り方とかは自己流でやりましたが、それなりにできてたかなという感じです。
リスニングが苦手なところから底上げする、となると模試やりまくるだけでは限界があると思うので、音読・シャドウイング・TEDedを見まくる、などの地道なことをする必要があるかなと思います。

Speaking対策

8月まではもちろん模試の問題は必ず解いてましたが、フィードバックなどをもらう機会はゼロ。
こちらもある程度元からスピーキング力の地盤があるという前提でやっていたので、トピックについてどれくらい自分が親近感を抱けるかが左右していた気がします。
どうにも理系系のトピックに入り込めず、語れず、黙り、スコアが下がる・・・そんな感じです。
10月は流石にちゃんとした対策をすることを決意し、My Speaking Scoreというサイトを使って自主練を繰り返していました。

AIを活用して文字起こしをしてワードカウントをしてくれる目安の点数を出してくれる、大変ありがたいけど、日々傷つくアプリでした。
こんなに自分の録音した声を聞いた期間はなかったです。
人間が介在しないので、ひたすらパソコンに話しかける忍耐力が必要ですが、その点対人スキルはいらないのと、価格も安めで結構な数の対策問題を解けるのが良かったです。
ただ結局点数は2点下がったんですけど・・・笑
やっぱり私にはトピックとの相性が一番スコア依存しました。。

Writing対策

こちらもSpeakingと同様に8月までは自己流で模試の問題を解くだけ。
Official Guideを読み込んで、良い回答とされるものの形式(いわゆるテンプレ?)を覚え、その通り書いたけど、どうにも伸びない。
そこで流石に誰かに見てもらえないかとたどり着いたのが、Test Resourcesでした。

108ドルでテスト6回分の添削とフィードバックをもらえるというありがたいサービスでした。
多分サイトを運営しているMichaelさんが個人的にやってるのでそれだけ安いのだと思いますが、フィードバックはすごく早くて48時間以内と言いながら絶対1日くらいで帰ってきてました。
Google ドキュメントで出してコメント機能でフィードバックがもらえました。
細かなスペルミスから、文法ミス、言い回しの歪さなど、ネイティブからフィードバックがもらえたのはとても良かったです。
あとサイトには模試のようにTOEFL形式の練習問題をたくさん載せてくれていたので、直前期は公式模試+このサイトの練習問題を複数解いていました。

まず9月の初めに8月の試験を受けたばっかりのころに書いたエッセイを提出したら、「そりゃああんた20点くらいになりますよ」的な返答があり、
文法を鍛えろ、スペルミスをなくせ、エッセイの構造を調えろ、とこの3点をかなりプッシュされました。
それで9月〜10月初めくらいまでは、エッセイを書く→Chat GPTに入れる→タイポや文法ミス的なところを全て洗い出す、という勉強法をしていました。
これがかなり勉強になった、というか今まで目を背けてきたことと直面しました。そもそもテスト中に見直し時間がほぼ全く取れないというのが弱みで、タイポしまくりだったので、自分がどれだけタイポしていて、慌てて書いてるために文法ミスも頻発しているのか、書き終わった後に時間をかけて客観的に見るのは良いことでした。
そしてしばらく自主練したのち、またMichaelに6回分の添削を頼んだのですが、なんとも簡単には改善していかないもので、日々「文法!スペル!」と言われかなり精神的にはキツかったです。
結果的には最高点の24点まで辿り着きましたが、どうやらここが限界のような気がしています。
私のアウトプット語彙はアカデミックレベルには程遠いので、25点以上を目指すなら、幅広い語彙のレパートリーが必須な気がしています。

終わりに

今回の記事は個人的な記録なので、あまり情報として他の人の役に立つものではないかと思います。
ただ一つ言えるのは、「現地のカジュアルな語学学校通う程度ではTOEFLの点は1点も伸びない!」ということです。スピーキングは伸びるかも知んないけど・・・絶対的にインテンシブな勉強が必要な試験ですね。でもテストのために英語を勉強するのがもういい加減しんどくなったので、しばらくTOEFLからは離れようかなと思っています・・・

3回自宅受験をしたので、その点で気づいたことなどもまた別記事に残したいと思います。
読んでくださってありがとうございました。

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