CO-MUSICATION REPORT VOL.17〜アレンジで曲に魔法を〜
宮田'レフティ'リョウさん(@LeftyMonsterP)がお送りしている楽曲制作生配信も、11回目。
今回は、土曜日の午後に急きょの配信となった、レフティさんお一人での楽曲制作の様子をお伝えします。
この日は、3人目のゲストコライターのギタリスト・DURAN(@THEDURANNAITO)さんと制作した楽曲、こちらのアレンジを進めていきました。
・前回制作のREPORT>>
CO-MUSICATION REPORT VOL.15
〜ロックバンド発ニューウェーブ行き〜
さらに超カッコイイ曲になっています!
レフティさんのアレンジのスゴ技をたっぷりと見ることもできるアレンジ回、その模様をちょっとだけご覧ください♪♪
■レフティ流アレンジポイント
前回のスケッチ段階でも、十分カッコイイんです、この曲。
どこにどんなふうに手を加えていくのでしょう?
レフティさんの配信中のお話のなかから、レフティ流のアレンジポイントかなと思うものをいくつか挙げてみます。
・隙間産業
・場面転換
さらに、この曲に関しては、
・情報量をあまり増やさない
◆隙間産業
たとえば、フレーズとフレーズの切れ目や、音符記号で言うと全音符など白玉(シロタマ)の続くところなど、ちょっと音が寂しくなる「音と音の隙間」、ここに要素を加えていきます。
◆場面転換
「Aメロからサビ」または「1番から2番」、
こういった曲のなかで「場面転換」となる部分に、その場面転換感をより印象づける音を加えたり、前後の違いを際立たせるためにあえて要素を削ったりなどをされていました。
◆情報量をあまり増やさない
この曲はモダンな感じにしたいので要素を極力少なく、という点をレフティさんは今回特に意識されているようです。
当然、単純に音の数や種類を減らせばいいわけではなく、物足りなさがあってはダメなわけで、そのバランスのとり方が凄く難しそうです。
どんな音をどう足して、または足さないのか…その選択に、レフティさんの繊細なセンスが発揮されていきます。
レフティさんも「この類の曲は、音一つでカッコよくなるかどうかが左右されてしまう」と話していましたが、音ひとつを選ぶのも、時間をかけて吟味しながら作業をされていたのが印象的でした。
実際にレフティさんがこれらのポイントをどのように実践されているのかは、ぜひアーカイブで確認してみてくださいね!
■キテレツな音たち
今回のアレンジ作業中、何度かレフティさんが言っていたのは、
『変な感じにしたい』
"ありきたりなものじゃなくしたい" ということで、色々なサンプリングや音にエフェクトをかけるプラグインソフトなどが度々登場します。
DTMerの方にも参考になるものがあるかもしれませんので、ぜひチェックしてみてください!
『変な感じにしたい』だけあって、レフティさんも今まで一度も使ったことがないという個性的なものも。
音源に重ねる前に単独でその音だけを聴いていると、これがなかなかインパクトの強い音たちで、この音が曲に加わるとどうなっちゃうのか、わたしには想像もつかず興味津々で聴いているのですが、
レフティさんは "似てるけどちょっと違う" 不思議な音たちを次々に聴きながら、あっという間に取捨選択をしていきます。
例えばどんな音か、レフティさんの言葉をお借りして紹介すると・・・
「ああぁ~~!吸い込まれるぅぅ〜…!」
(ブラックホールに吸い込まれるみたい)
「・・・全米が、、震撼した・・・!」
(何かが襲ってきそう…怖)
といったような音が登場します。(どんな音なのかは想像して、アーカイブで確認してみてください 笑)
映画などでよく耳にする効果音、
映画を見ているときはあまり意識もせず、そのストーリーや映像と一体になって耳に入ってきてますが、
そっとそこにいる音が実は全体の印象を左右しているというところは、曲のアレンジと似ているかも。
この他にも「○○みたい」な音がたくたくさん出てくるので、音からイメージを膨らませたりしながら配信を見るのも面白い♪
生配信中には、そんなコメントもチャット欄でやり取りもしなから、時にレフティさんのお喋りも楽しみつつ制作が進んでいきます。
今回登場したなかでも興味深かったのが、ボーカルチョップと言われるプラグインソフトです。
実際の歌声を切り刻んだもので、鍵盤を弾くと歌声が聞こえてくるんです。
これを使って1フレーズ作ることを思いついたレフティさん。
ただ、どの鍵盤を弾くとどの声になるのかが分からない、これだ!という音がくるかどうかは神待ち・・・
・・・待ってはいられないので(笑)、一旦欲しいリズムで弾いたものを1音ずつ音程・リズムを調整していくという方法で、フレーズを作っていきます。
これが、ほんとに細かくて地道な作業なんです…!
1小節分のフレーズを何度も何度も繰り返し聴きながら、1音1音を調節する作業は、すごく集中力も必要そう。
そして、レフティさんが何を消したり足したり動かしたりしているのか、一見では判別できないような早業・・!
音を聴いている次の瞬間には手が動いていて、聴いたその一瞬でレフティさんにはどの音をどうしたいのかが見えているようです。
集中力、瞬発力、感性・・・レフティさんの凄さをこの作業からも垣間見ることができました。
そんなレフティさんでもこのボーカルサンプリングを使ったパートの作り込みにかなり時間をかけていたので、出来上がったときの喜びもひとしお…!
「めっちゃカッコイイのができたーー!!!」
意味のない単語の羅列なのに何かの言葉が聞こえてきそうなこのボーカルパート、不思議と耳に残って、印象的なパートの一つになっています。
■アレンジ完成、そして次の展開は…
このほかにも、ベース、スネアやハイハットの音を選んだり、シンセサイザーで音を重ねたりなどなど…
様々なアレンジ手法が登場します。
アレンジャーとしてもご活躍中で、様々なミュージシャンの楽曲アレンジも手がけていらっしゃるレフティさんの実際のアレンジの技が、
2時間ちょっとの間にぎゅぎゅっと詰まっていた濃密な配信回でした。
ほんの僅かな音色の違いや音の有る無しで曲の雰囲気を変えてしまうその瞬間は、まるで曲に魔法をかけているようで、
リアルなその様子を見ていると、某夢の国に負けないくらいのwonderな高揚感を味わうことができます…!(効用には個人差があります。)
そして、楽曲制作のなかでのアレンジという工程のもつ重要さも、少し感じることができた気がします。
▲アレンジが進むにつれ集中も増して寡黙になっていくレフティさん
アレンジをしながら「この曲、難しい〜!」と何度か呟いていたレフティさんですが、
アレンジが施されたその仕上がりは、めちゃくちゃお洒落でカッコイイ!!
さらにDURANさんのボーカルとギターが入って、完成形がどれほどカッコよくなっちゃうのか・・・!
想像をしてはみるけれど、きっと予想外の化学反応がおきて、想像も超えるような形に変化するんじゃないかと期待がますます膨らみます。
そして、歌詞もこれからです。
CO-MUSICATION ROOMの制作曲では初めての英語詞になるようですが、
このカッコイイ曲に英語の歌詞がついて、この曲の世界がどんな風にさらに広がっていくのか、今後の展開にも注目です!
text by スイ
(キュレーター@CO-MUSICATION ROOM )
☆☆ゲストコライター・DURANさん情報☆☆
★DURANニューシングル2020.11.8リリース
「TWIAG_2(feat。906/ Nine-O-Six)」
★Live "Single Release Event feat. 906"
>>チケット&配信視聴チケット発売中death
★GuitarMagazine12月号
「ギター・タオル」試奏面&裏表紙に登場。
>>DURANさん公式HP
★「フェンダーストラトキャスターfeat.デュラン」 youtubeにて動画&interviewを公開中
■CO-MUSICATION ROOMのご案内
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