北海道斜里町・越川橋梁
前回は北海道寿都町の道の駅を紹介しました。今回は知床がある北海道斜里町の山奥にある「越川橋梁」です。(2018年10月8日訪問)
国道244号を斜里町の中心から根室標津方向に進むと、根北峠手前に突然古いコンクリート橋が現れます。越川橋梁・正確には第一幾品川橋梁(だいいちいくしながわきょうりょう)。長さ144m、高さ18mのアーチ橋です。
旧国鉄は戦前、現在の知床斜里駅から根室標津をつなぐ根北線を開通させようとしていました。しかし峠で難工事だった上、途中で第2次世界大戦になり、コンクリート橋には鉄筋が入らないまま建設。
過酷な労働もある中、橋は完成しますが、鉄道が開通する事はありませんでした。旧国鉄根北線は斜里ー越川の間、越川橋梁より手前まで開通しましたが1970年に廃止されます。1973年、国道244号の拡張で橋脚2本が撤去され現在に至ります。
この場所まで公共交通はなく、車が必須。また橋は老朽化しており、橋脚に触れる事はおすすめしません。なお知床峠と違い、冬も道路は開通していて、斜里町と根室地方の羅臼町を結ぶ重要な道路ですが、交通量は少なめ。
近くには天然温泉である越川温泉があります。地元の人が管理しており、入浴時に料金を払います。
越川温泉の浴槽です。
温泉の休憩室。
ここまでご覧くださり、ありがとうございました。
いいなと思ったら応援しよう!
よろしければサポートをお願いします。頂いたお金は取材のために使わせていただきます。