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沖縄県南大東島の見所紹介②
前回は南大東島の海岸やすぐそばにある名所を紹介しました。今回は村の市街地を除いた名所を島の外側から取り上げます。
1.星野洞
南大東島はプレートに乗ったサンゴ礁が沈んだり持ち上がったりしながら、赤道付近から移動してきた島です。そのため島の多くは琉球石灰岩で出来ています。石灰岩の地層で出来る自然の造形といえば島北西部にある鍾乳洞。南大東島には120もの鍾乳洞があると言われていますが、最も美しいと言われるのが「星野洞」。星野氏の土地だったことから名付けられました。
見学は事前予約し、運営会社・大東観光商事の人に入洞料を払い、洞への入口を開けてもらう必要があります。入洞料を払い、貸し出されたのはipad。鍾乳洞の所定の場所に来て各自ボタンを押し、説明を聞きながら進みます。なお駐車場が完備されていますので、レンタカーでも行きやすいです。
星野洞への道はしっかりしたトンネルが整備されていました。
中に入ると実にきれいでした。
石灰岩の「氷柱」は1年に数ミリしか伸びないそうです。もし誤って折ってしまうと自然修復に何年もかかります。
場所によっては展望階段などがしっかり整備されていますが、狭い所もあるほか、何より足元が滑りますので、歩きやすい靴での訪問を勧めます。
2.大池のオヒルギ群落
星野洞から島北部へ細い舗装道路を進み、更に細い道を進むと南大東島にある池で最も大きい大池への展望台があります。
展望台からは池のほかに野鳥も見えるとの事です。なお南大東島には島の中心部に自然の池が点在します。サトウキビ栽培など農業も盛んですが、琉球石灰岩は雨水を通しやすい岩石。島内の畑の中には雨水を貯める人工的なため池が点在します。また飲み水に昔は苦労しましたが、現在は海水を淡水化した簡易水道が完成しています。
3.島丸ごと館
島民にも島外から訪問する人にも島を知るための施設が「島まるごと館」。
建物は円形をした特徴ある形。入場料がかかります。
写真やパネルを使って展示されています。
ん、鉄道の写真?本土から離れた離島に?
4.ラム酒工場(旧南大東空港)
島まるごと館のそばにはラム酒工場があるというのでやってくると、南大東空港の建物。現在の南大東空港は島東部にありますが、以前は島の中央部にありました。島まるごと館も元は南大東空港の敷地。周辺には空港があったフェンスなどの跡が残っています。中でも島内で取れたサトウキビを使い、ラム酒を製造しているのは旧空港のターミナル。見学は予約すれば出来るのですが、今回は飲酒運転出来ないので取りやめ。
5.秋葉神社
旧南大東空港の東側にある島を1周する道路を進むと「秋葉神社」の看板があるので、寄って参拝。本殿までは道のりがあって、迷う人もいるかもしれませんが、本殿は整備されていますが、小さかったです。
6.線路跡
島まるごと館の展示に鉄道写真やグッズを見かけました。実は南大東島には本当に鉄道が走っていた時代があります。島内で収穫したサトウキビなどを現在の西港まで持ち込み、島外へ移出するために建設。道路の発達や自動車の普及で廃止されましたが、現在も一部に線路の跡が残っています。こちらの線路跡は、島南東部のサトウキビ畑が広がる地帯にあります。
7.日の丸山展望台
島の南側の高台に展望台があります。名前は昔地元の青年団が日の丸の旗を掲揚し、一日の活動の合図としたことから「日の丸山展望台」と名付けられました。標高は63mで、南大東島で最も高い場所です。
展望台から北西方向、島の集落がある方向の景色です。畑だけ見れば、沖縄県の離島でなく、北海道の十勝平野かと錯覚しそうになりました。
島の南側は少し海が見えます。海岸付近の琉球石灰岩の崖近くまで畑。戦時中は軍の電波探知機舞台の陣地が置かれ、米軍などからの防御に役立ちました。
ここまでご覧くださり、ありがとうございました。次回は南大東島の中心部にある名所などを紹介します。
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