沖縄県多良間島の名所を回ろう! ②
前回は多良間島の高台と海岸を取り上げました。今回は神を祀った聖地、御嶽(うたき)を紹介します。現代でいえばパワースポットですね。
1. 運城御獄(北部)
約300年前に創設された御嶽。集落の中心に最も近いです。
御嶽に続く参道にフクギの大木が林立しています。フクギは多良間村の村木であり、防潮、防風、防火林として多良間島の様々な場所に植えられています。
2.嶺間御嶽(北部)
運城御獄から少し北東へ移動した先、字塩川嶺間区の北方に隣接した小高い丘に嶺間御嶽があります。「神名遊び」の伝授で知られる嶺間按司(みねまあじ)を祀ります。
通せんぼしているかの様に大きなアカギが道路にはみ出てどっしりしています。樹齢は500年と言われます。
3.泊御嶽(北部)
こちらもフクギが生い茂る森にあり、島で最北の海岸に近い御嶽。土原豊見親(んたばる とぅゆみゃ)が船守の神として祀ったと言われます。土原豊見親は16世紀の多良間島の豪族。多良間島の開発に尽力しました。
4.塩川御獄とフクギ並木(北東部)
実は時間の都合と回る時のトラブルでパスしてしまった御嶽。塩川御嶽の写真のみネットよりお借りしています。昔、霊石2個が飛来しこの地で鎮まったので建てられました。
約650mの参道に続くフクギ並木と植物群落があり、天然記念物として沖縄県の指定文化財となっています。
5.パナリの拝所(北東部の海岸)
集落から島1周道路を東に進むと、島の北東に「パナリ」という地名が現れ、道路沿いに鳥居が現れます。
木々の中を歩いて海へ向かいます。
きれいな海岸が御嶽になっており、拝殿がありました。この記事の表紙写真はここから少し進んで撮影したものです。あまりガイドには掲載されていない場所です。
6.普天間御獄(南東部)
島の南東、フェリーが発着する普天間港のそばにも御嶽があります。建造物はコンクリートで、近年建造されたようです。なお沖縄本島の同じ名前の地名と混同しないよう注意。全く別の場所です。
ここまでご覧下さり、ありがとうございました。次回は多良間島のその他の歴史的建造物などを紹介します。