相性が悪いライブがある
某ジャンルのライブに足繁く通っている。理由は、「推しを観に行くため」である。たまに「このライブがおもしろい」という理由で観に行くこともある。しかし基本は「推しが出てるから」だ。
全通はしていないが、そこそこ通っている。そんな中で自分と相性が悪いと思うライブがあることに気がついた。これまでの人生で初めての感情だった。それは、とあるトークライブである。
トークライブが嫌いなわけではない。むしろ好きなくらいだ。普段のライブではわからない人となりがわかるような気がするから好き。プライベートでの出来事や愚痴や不満。それを話す表情、聞く表情。自然な態度の推しを見れるトークライブはとても楽しい。
私が「合わない」と思ったトークライブは、普段から仲のいいメンバーで集まって話してるコレをライブにしよう!というファンにとってみれば嬉しすぎるライブだ。そのライブが私には合わなかった。合わない理由は抽象的、具体的のふたつがある。
抽象的な理由は、「身内ノリというか群れてる感というかが苦手」なところ。「というか」が多くなるあたり、自分の語彙力のなさに落胆する。そんなことはどうでもよくて。このライブの醍醐味である雰囲気が苦手だと感じてしまった。何故かと問われれば、「昔からそういうのが嫌いだから」と答える他ない。教室の一角で行われていたそれが至極嫌いだった。このライブはそれに酷似している。
次に具体的な理由。それは、「客を腐す発言が度々ある」点だ。多少のいじりは許せるが、目に余るものがあった。言ってしまえば、私のこと(他の人も当てはまってるのかも知れないけど)への発言だ。出演キャンセルになった回があった。推しが出ないなら、とチケットをキャンセルした。すると別の回で、「俺のお客さんはやさしいから、俺が出なくても来てた」と発言したのだ。実際に行っていた人もいた。しかし私はキャンセルをした。彼にとって私は「やさしくない客」ということになる。「いやいや、おもしろで言ってるだけじゃないか」としばしば言うことがある。ん?これっておもしろなの?
他の演者さんがファンについて話す時間があった時は、「そういうのよくない」と指摘していた。ん?あなたの腐しは良しとされてるのに?は?意味がわからない。どこかに意味がわかる人はいませんか?いたら私に教えてください。
「私のこと」なんていう書き方しかできない文才なだけで、「私にピンポイントで言ってきた」という意図ではない。ただ、私に当てはまりすぎてしまうのだ。
また別の時には、各々のファンの熱量の話になり、お前は結構お客さんいるもんなと言われた際に、「いやいや、だからいつも言ってるじゃないすか。俺のファンはダメだって」という発言があった。百歩譲って「ダメな客」は受け入れよう。私が引っ掛かったのは「いつも言っている」と発したこと。いつも言ってるんだ。ふーん。
お金を払って嫌な思いをしに行く必要はない。他にもライブはある。このままだと推しを嫌いになってしまう。しばらくこのライブとは距離を取ろう。
「推し疲れたら、距離を取ってみるのもいい」という今や当たり前になりつつある概念。これは、ライブ単位でも適応されると信じたい。
追記
良い意味で捉えれば、「こういう発言も、みんな許してくれるでしょ?」といったある種の信頼関係なのかもしれない。しかし、親しき仲にも礼儀あり。親しき仲かどうかは判断が難しいが、推されている内が華ということにも気づいてほしいものだ。
こんな偉そうなことを言ってしまうから腐されるんだな、と自省をして長くなってしまった愚痴を終える。