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「生き残ったコミュニティを'残す'」のではなく、’新たな可能性を探る’へ

 墨田の町を歩いた。スカイツリーの麓の押上から京島界隈まで、休日の午前のゆったりした空気の中を、散策した。

  次回5-7月のALIVEの答申先である新設コミュニティ財団八島花文化財団(仮称)の後藤大輝さんの導きで、テーマ担当チームでのぶらり歩きは、町の様々な顔を見せてくれた。

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 戦災を免れた古い歴史の息づくこの町の長屋を一つでも多く引き継いで行こうと活動されている後藤さんは、町のネットワークに入り込んでいる。

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 コッペパンの古いパン屋さんを復活された紙谷さん、そこで出会ったお婆さん、シェアカフェのマスター、戦争生き残りのお爺さん、東京芸大の学生、東大の院生、アーティスト、ネパール人のカレー屋さん・・・。

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 入り込むだけでなく、呼び込んでいる、このネットワークに触れることで、単なる古いものを残すことに止まらない意義を感じた。

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 「歴史的な遺物を残していきたい」から 、「新たなものを生み出し続けるコモンズを作っていきたい」へ。

 コミュニティが企業に集中化してきた高度成長期。このような地域コミュニティが全国各地で崩壊してきた。

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 コミュニティ自体も市場化して企業がになってきたこの間、市場にのらないコミュニティは見過ごされて、捨てられ、多くが消えてしまった。

 その中で東京にあったことで人口が維持しなんとか保ってきたこの下町のコミュニティが、企業のコミュニティの限界の中で、新たな可能性を帯びてきたようにも、自分には見えてきた。

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 維持するのが目的ではなく、新たなコモンズとしての可能性を探っていく。

 お金を生み出せないからだけでなくそのしがらみも嫌がられて消えていった地域コミュニティも多かったように思う。いかにネガティブなしがらみのようなものを減らしつつ、新たなものを生み出す仕組みにしていけるのか。

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 さらに、ALIVEで八島花文化財団をテーマにすることが楽しみになってきた!

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