メモ #011 ディズニーのダジャレ
1. ディズニーいいよね
僕はディズニーアニメは好きです。子どもの教育にいい。子どもが喜ぶちょっとしたユーモアと仕掛けが詰め合わせてある。
英語ネイティブも幼児から大人へと、ディズニーと共に成長していく。それは英語ネイティブのココロを形成するそれ自体だと思う。
僕も含めて日本人の大人にも、これほどいい教材はない。いや、英語教材とか呼んでしまってはつまらないんですね。作品そのものに触れたい。
僕が常日頃から主張していることがある。吹き替えになった時点で良さの3割が削がれる。
今回は『アナと雪の女王』の歌で、そんな1つを垣間見よう。
ちなみに『アナと雪の女王』の原作タイトルは"Frozen"です。知らないひとはいましたか?
2. アナ雪『雪だるまつくろう』
『アナ雪』ですが実は観てないです。ごめんなさい。
でも歌のシーンはすごい好きなのでYouTubeで観てます。公式チャンネルです。
“Do You Want to Build a Snowman?”
日本語タイトル『雪だるまつくろう』
(出だし)
Do you wanna build a snowman? Come on, let’s go and play.
雪だるま つくろう ドアを開けて
...ってことで、メロディー思い出してもらえましたか?
3. 曲のなかほどのシーン
アナは小学生くらいの年齢かな?成長したおてんばなアナが部屋中走り回わっている。相手にしてもらえず、つまんなそうだ。壁の絵に話しかけてしまうほどヒマだ。
壁に掛かったジャンヌ・ダルクの絵を見上げながらひとこと
“Hang in there, Joan”
「頑張れジャンヌ」
ここ、あなたは何か感じます?
分らなかった人には今から説明しますね。
4. 解説
ダブルミーニングです。
1. 「ジャンヌ、頑張れ!」
2. 「ジャンヌ、そこでぶら下がっていなさい!」
Hang in thereのまとまりで「ガンバれ」
Hangとin thereで分けると、「ぶら下がっていなさい、そこの中で」
説明がクドくなるけど、熟語としてみるか、要素と要素を文字通りに解釈するかの違いってこと。
シャレの頻出パターンです。
5. ぜひ英語版で観て
何度も言っているけど、翻訳するひとの実力不足だなんて99パーセントあり得ないです。まごうことなきディズニー映画ですから!
日本語と英語でコトバが違うから翻訳が困難。テンポ感そのままにするなら、変換が原理的に不可能です。
みる側の英語力で補うしかないですね。
最後に、こういう例は山ほどあります。吹き替え版をみたとしても、映画の魅力の7割です。面白かったとか、つまらなかったとか、そこの時点で判断してしまっていいですか?
つまらない映画ならディズニーは公開しません。絶対に面白いんだから、英語のままで10割を見て下さい!
おわり//