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よんごひんご日記《1.20-1.26》

20日(月)
グレーな部分が嫌。会社に属していれば清濁併せ呑むもんかも知れないけど。真面目にやりたいだけ。悪い奴になりそうなのがいや。別に、踊る大捜査線みたいな主人公感はないし、仲間もいないし、室井さんもいないし。「正しいことがしたかったら偉くなれ」ってのはホントにそのとおりな気がするけど、偉くなりたくはない。

21日(火)
下書き保存がいっぱいあって、1年以上前のやつを見ていると、ここは不要。ここはこう。ここに書き足す。と直しを入れる。これは際限ないように思える。
で、思った。「85点の合格ラインを下回っちゃだめだ」って書いたのに、時間が経って今の自分が見ると、65点ぐらいに見えちゃう。「60点なんて」と思ってたけど、今でも思ってるけど、ほんとにそれでいいのかも知れない。未来の自分が点数を上げてくれるのかも。すべては初稿。

22日(水)
かわいい犬を連れた、薄いワインレッドのサングラスのマダムが話しかけて来た。譲り受けた犬であること、2年前、旦那さんに先立たれたことなどを聞いた。いくつか質問もされて、結婚も子供もないと答えると、その旦那さんとは45歳で結婚したことも話してくれた。
「あなたはまだ若い、これからこれから」と、ダックスフントとその落とし物の入った小さなビニール袋を抱えて去って行った。

23日(木)
事案は、いろんな要素が絡まって連なってて、4コマ漫画みたいに分けて見る事ができて。誰に感情移入しているかや、何を問題にしているか、もしかして誰が悪者になるのを見たいかで、見ているコマが違う。噛み合わない。

24日(金)
とうせ辞める仕事だしって、自動で入ってくること以外、勉強しなかった。それは別に後悔してないけど、結果として、なんにも積み重ねて来なかった。ってことになってしまったなぁ。

25日(土)
手の甲の血管が、ピクピクして何事かと検索してみた。
人って、悩みを検索するんだなあ。それに、どうやって向き合ったり、解決したりしてるのかを知りたくなる。すごく重大な病名があってかなり不安になたりするが。グーグル症候群。

26日(日)
悩みを、心の不調を、生きづらさを検索すると、いまは大体何でも名前がついてる。アルファベット2文字や3文字で、ナントカ症候群とか長ったらしい漢字で。ぼくのことを教えてもらった気になる。それは嬉しくもある。
そういうのをプロフィールに書いている人も見かけるが、ぼくは書かないって決めてる。
「当てはまったから、ぼくはこれだ!」と思うと、それに引っ張られるのが分かるから。
それに、自分がその言葉を使っていいのか悩む。ホントにめちゃくちゃ苦しんでる人が使うべきで、ぼくなんがかカジュアルに使ってしまったら、使うべき人が使いたいとき、その言葉・概念が軽いものになっていてはいけない。


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