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よんごひんご日記《7.29-8.4》

29日(月)
強い西日、イライラする。沈みかけのくせに、まるで真上にあるかのように照らしてくるから。昼の真上に来るのってなんか名前あった気がする、理科で習ったけど思い出せない、でもググってもやらない。だいたい、朝日とか夕日とか西日とか1日でコロコロと改名している。五木ひろしか(何度も改名してるから)。

30日(火)
37℃。ショート動画見てたら、昨日の桜島の噴火動画に英語の字幕がついていてるやつがあって、Fakeって言われてた。そうかそう見えるか。いかにsnsにフェイクが溢れてて疑心暗鬼になってるかってことか。フェイクと信じる人に、ホントだと信じてもらうのって骨の折れる作業。自分の目で確かめたことだけ信じないとなあ。あと素直な聞く耳もないと。なかなかインタレスティングでした。

31日(水)
20歳みたいに生きてみる。

1日(木)
ケンカを見た。倉庫で従業員のおっちゃんとたぶん外国人男性の。「片付けろ!」「揃ってない!」とかなんとか。方言とネイティブじゃない日本語で互いにヒートアップしてて、なんか殴り合いでも始まったら止めにいかないといかんかなと思いながら見るともなく見てた。 今年は特に暑すぎて外国人観光客の対して「なんか日本暑くてすみません」という気持ちになる。こういう感情ってなんだろう。日本をよく思ってもらいたいってことなんだけど、天気なんかコントロール出来るもんじゃないし、今は世界中どこも暑いし。でも「ごめーん」みたいな。他人にいいと言ってもらえないと自信が持てないっていうのは確かにある。日本全体としてもあるのかな。 結局、もうひとりの従業員が来て、ケンカは事なきを得た。おっちゃんはある意味、外国人コンプレックスみたいなもんがない人だ。あんだけ怒鳴れるんだから。ぼくは無理だな。自分の印象=日本の印象になっちゃマズイっておもう。親切な日本人にだっていっぱい会ってるだろうに。勝手に日本背負っちゃって、尊大ですこと。まあ日本人相手でも無理なんですけどね。

2日(金)
そういえば看護師さんはナースキャップってかぶってない。ナースって今はもう言わないか。あのキャップに線が入ると婦長さんとかなんよね確か。もっと上の階級だと線が増えるのよね?松下由樹さんが1本で吉行和子さんが2本だじゃなかったかな。 あと何回総合病院に来ないといけないのか。あの長い廊下の椅子で待ってるときのそわそわは、個人病院とまた違う緊張感があってちょっと苦痛なんだけど。扉の向こうからは、なにやら器具をドンガラガッシャンとぶちまける音と「あーさーくーらー!」という怒鳴り声が聞こえてきて、より不安。また来週。

3日(土)
「何者かになりたい」と今でも思います。ティーンエイジャーなら許されると思いますが、この年で言っているのはさすがにどうしたもんかと思われる事も知っています。「何者にもなれない」と悟ったとき人はオトナになれますか? 仕事は真面目にしてきました。サービス残業や休日出勤は文句を言いながらも、実は心底嫌だったわけではありません。普通を10だとすると、残業や休日出勤で11,12,13になります。そこで初めて自分に価値が生まれるような気がしていたからです。10ではダメなんです、価値はありません。11になって初めてコソコソ生きなくてよくて。12になって初めて普通に振る舞えて、13になって初めてちょっと自分の意見を言ってもいいかな?と思えました。 「何者かになりたい」は、「13の自分になりたい」ということです。「何者」は、13の自分です。すなわち価値のある自分。フツウに生きる許可が欲しい、価値が欲しいという意味です。14ならなおよし、15なら。。 欲を言えばキリはないですが。  「何者にもなれない」と悟るときは、「10の自分で生きてもいい」と思えたときのような気がしています。

4日(日)
東京五輪は3年前って考えるとぞっとする。まつわる色々ごたごたも3年前。おそろしや。

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