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適応障害だった私が、なぜ電子書籍出版に思い至ったか

先日、電子書籍を出版しました。

毎日が必死すぎて、ふと、「どうして電子書籍を出版しようと思ったのかなあ」と。そんなわけで振り返ってみました。

毎日を幸せに送る方法を必死に考えた

適応障害が少しずつ良くなってきた私は、どうやったら毎日幸せに過ごせるのか考えました。

病気が良くなるにつれ、「毎日沈んだ気持ちで過ごすなんて、なんてもったいないのだろう」と思えるようになったのです。

自分が調子よかったパターンを考える

そこで、これまでの人生で自分が調子がいいときに、何をしていたか考えてみました。

そこで気が付いたのは、何か仕事以外にも夢中になっているものがあったなということ。
自分の世界を複数持っていたのです。

コロナ禍で仕事以外の世界になかなか行くことができない。
そう思った私は、この状況下でもできるものを探すことにしました。

新しい習い事はどうかしら。できないことだらけで必死になれるし、新しい人とも出会えるのではと思いましたが、このコロナ禍でそんな習い事はなかなかありません。

そうだ! オンライン講座なら今でもできる。

ライティング講座との出会い

そこで見つけたのが、ストアカです。
オンライン上でたくさんの講座が行われており、安く受けられる講座もたくさんあります。

一番最初に見つけた講座が、「Webコピーライター:第2の収入源を作る方法」という講座でした。

キャッチコピーに引き込まれ、休職して将来が不安だった私はすぐにクリック。講座の紹介文に惹かれたこと、講座料が2000円と安かったことから、受けてみることにしました。

講座の内容は2000円とは思えないほど情報量と熱量が多く、夢中になって聞きました。先生の醸しだす雰囲気や考え方にすぐに惹かれて、この人はついていって大丈夫な人だと。

ライティングを始めてから毎日が変わった

それから、私の毎日が少しずつ変わっていきました。
先生が講義で話していた「まずは書く、毎日書く」を、noteとTwitterで始めたのです。

これまでまったくSNSに興味がなく、自分がやることになるとは思いもしませんでした。

noteも3か月で60記事書きました。
これまでの人生0記事からすると、ものすごい変化です。

書くことは嫌いではないみたいで、書き始めたら集中して時間を忘れました。

また、医師から自分の考えをアウトプットすることはとてもいいことだ
お墨付きも頂いて、どんどんはまっていきました。

最初にぶつかった壁

最初はただ書くことが楽しくて書いていました。それはそれでよかったのですが、何かしらの成果も欲しくなっていきました。

でも、素人が一人でやっていくのも厳しい。
このやり方ではいつまで経っても書いているだけで発展しない。
進んでいる雰囲気だけで、実際は進んでいない。

ライティング案件も応募してみたけど、テストライティングで落ちたり、受かっても1文字0.1円か0.2円。気持ちだけが消耗していく。

これって楽しいのかなあ。

先生の講座に再び出会う

その時に、ライティングの先生のステップアップ講座で見つけたのがライカレ。
講座のゴールは電子書籍を出版することでした。

「え?書籍を出版できるの?」

自分の人生で書籍を出版することがあるのか。
とてもワクワクしました。
こんな気持ちいつ以来でしょう。

私は独身で子供もなく、何か大きな成功をしたこともなく、誰かに影響を与えたこともなく、何も残さないで人生が終わるのか。自分の人生をそんな風に思っていたのです。

何もなかった人生に電子書籍を残すことができる

自分で「自分が生きる意味を作ることができる」と思ったのです。


さらに、電子書籍を出版することで、ポートフォリオもできて活動もしやすくなる。
一緒に講義を受けることで仲間ができる。
自信をもってライター活動することができる。

金額は安くはないが、自分の人生を変える出会いがあるのではないか。
えいやっと飛び込みました。

その判断は間違っていませんでした。

ライティング以外にも役立つビジネススキル、これからもずっと役立つだろうビジネスマインド、そして仲間が手に入ったのです。

課題をこなしていくには、深い自己分析が必要で、マーケティングやブランディングとこれまでの人生で交わることがなかった未知との遭遇。

自分と真剣に向き合いました。自分の強みを必死に探し始めたのです。


最大の障害

いよいよ、本格的に書籍を出版準備をすることに。

20000文字を書くことはかなりパワーがいることです。病気で遠出ができなくなったり体力が落ちたりした私には、本業を続けながら執筆することは結構な負担。

ちょうどその時、本業で一つ仕事を任されました。上司が私の体調が良くなったと判断したのです。正直私もよくなったと思っていました。

突然仕事が増え、細かい仕事が20個30個とこれまでの業務にプラスして頼まれ、2日でくるメールの量は250通を越えました。

適応障害になってから、マルチタスクが難しいと感じていたところに、急な仕事量・種類の増加。1か月程続いたその仕事が終えた翌日から、数日間、体が動かず会社を休みました。

以前のような考え方では働けない。自分で業務量を調整できるようにならなければ。上司には以前のような業務量はできないと素直に伝えました。

今の自分は以前の自分と違うことを認めなければならない、それを周囲にも伝えなければやっていけない。苦しかったけど大きな成長でした。


ただ、書くことは私にとって救いでした。

執筆を始めると嘘のように集中。週末1日6時間、7時間と書いていられたのです。執筆に集中することが、私の気持ちを切り替えてくれました。

「書籍を出版するんだ」。その目標だけ見て、必死に準備しました。



ついに電子書籍を出版

やりきった。

これまでに味わったことのない高揚感かと思いき、意外と落ち着いている自分がいました。目の前のことをこなさなきゃと、淡々としていたというよりは、やることがいっぱいあったという感じです。

自分が電子書籍を出版したということがどこか信じられませんでした。

何度もAmazonのページを開いて、本当に販売されているのか確認していました。

意外なご褒美

予想もしなかったご褒美がありました。

ありがたいことに、たくさんの方からお祝いの言葉を頂いたのです。独身の私は、こんなに人から「おめでとう」と言われたことがありません。

周りの方々からお祝いの言葉を頂くのは、なんて幸せなことなのでしょう

こんなに幸せでありがたい気持ちになったのは初めてのことです。やりきった気持ち、目標達成した充実感以上のものを手に入れることができました。

出版の末に

周りの人への感謝の気持ちがあふれ、この気持ちを他のどなたかにお返ししていきたい。
人生で初めてそんな感情が生まれました。

自分の人生を充実させることに必死だった私。そのために目指した電子書籍出版。

周りの方の応援のおかげで、自分だけじゃない夢に従事したいという気持ちが生まれたのです。

この時の気持ちと感動を忘れないよう、今日noteに記します。

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