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スポーツ報道に見る神話の法則
有名なシナリオスキルである、神話の法則。この法則を使うと、人を感動させる文章を書くことができます。
オリンピックが始まると、アスリートの特集にもよく使われていて、うまく視聴者を惹きつけているなと思います。
神話の法則とは
まず、神話の法則とは、神話研究で発見された「神話には人々を共感・感動させる物語の法則がある」というもの。
世に残っている神話には、ほぼ間違いなくこの型が使われています。また、有名な映画や漫画にもこの型が多く使われています。日本人に馴染みが深いものなら、ワンピースやドラゴンボールでしょうか。
細かいステップだと12ステップあるものもあるが、私なりに簡単に構成を分けると、
①出立、②賢者・仲間との出会い、③試練、④復活
の4段階になると思います。
内容によっては、②と③が前後したり、何回か繰り返したりとあります。
例えば
例1)
若いころは天才だった。
順調な選手人生と思えたが、途中で大けが。
必死のリハビリ。
家族やスタッフの支えで克服。
オリンピックで活躍する。
例2)
若いころは無名の選手だった。
あるとき恩師に会って、スポーツへの向き合い方が変わる。
恩師との二人三脚で頭角を現す。
オリンピックで活躍する。
似たような話をよくテレビで見ませんか。
特集を見た視聴者の感情が上に行ったり下に行ったり。「大変だったんだ。でも頑張っているんだ。すごいなあ」 と共感を得られます。
神話の法則で構成されているアスリート特集って本当に多い。というか、それ以外あるのでしょうか。でも、その型が圧倒的に評価が良いということ。
「私、いっつも一番で何も問題なくて、オリンピックも金メダルを取っちゃった」だと、「あ、そうですか」となって、感情移入できないですよね。
神話の法則を使おう
つまり、私たちが誰かを感動・共感させたいときは、この型を使えばいいということ。この型を使って、人の心に刺さる文章を書いていきましょう。
人は論理ではなく、感情で動く。うまく引き付けられているなと思いながらも、素直な感情でアスリートを応援したいですね。