【のりたま物語】 脳みそが、ハゲてるんですか?事件
この物語はフィクションということにします。
のりたまくんは、会社で仕事をしている。
部長から、Excelのツールを作って社員Aが今やっている作業を自動化してほしいと頼まれたので、VBAで作って2週間前に渡したのだった。
のりたまくんは、渡した時に言った。
のりたま「エラーとか、思ってたのと違うとかあれば直すから、教えてくださいね。」
社員A「…。はぁ。」
今日、
部長が、ツールが使えているのか確認させてと会議室で三人で社員Aが使えるか見ることに。
社員Aが、ファイルをダブルクリックした途端笑いながら言った。
社員A「ファイル開いたら、セキュリティで開けないって出てくるんですけどー。(笑)何、これー。」
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Windowsのセキュリティの設定で、ExcelVBAを含めたファイルを開く時に最初の1回目だけセキュリティを解除する必要があります。
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のりたま(おのれ!こらぁぁぁぁぁ!二週間経ってるぞコラ!アンタの席、見えてるけど、しょっちゅう寝てるな!何で一回も開いてないんじゃー!ボケー!)
のりたまくんは、落ち着くために息を吸った。
すぅーっ!
のりたま(アナタ、脳みそ、ハゲてるんですかぁー!?)
と、心の中で叫んでから、
のりたま「あ、これは、セキュリティのメッセージだから、ファイルを右クリックして…」
と解決したのだった。
のりたま(なんじゃコイツは。)
引き続きツールの使い方を説明した。
使い方というより、ファイルの場所とファイル名、シート名をちゃんと指定するだけ。
あとはボタンを押せば、社員Aが毎月半日もかけてやっているという資料作成がほぼ完了するようにしてあるのだ。
のりたま「じゃ、ボタンを押してください。」
ポチッ。
社員A「なにこれ?」
のりたま「え?もう終わりましたけど。」
社員A「は?そうなの?…あれ?これ、何で残ってんの?この行、何で残ってんの?消えてないじゃん。」
のりたま「ん?ちょっと待ってください…。あれ?ちゃんと動いてますね。この前聞いた時に、『指定したシートとその前後のシートの分のデータと同じ行があれば削除して』って言いましたよね?」
社員A「うん。」
のりたま「その通り出来てますよ。」
社員A「出来てないよ。(笑)消えてないじゃん。」
のりたま「え?それは…前後じゃなくて二つ隣のシートですよ。言ってたのと違うシートですよ。」
社員A「は?そういうこと?」
のりたま「…なんですか?前後のシートって言ってたのが間違ってたってことですか?」
社員A「前後のシートっていう風に捉えられるとは思ってなかった。」
のりたま「え?なんて言いました?この前確認した時に、指定したシートの前後のシートを含めて削除してほしいってことですね?って確認して。そうです。って言ったじゃないですか。その後にメモで修正内容はこうしますね。ってまとめて部長も入れて送ったでしょ。」
社員A「うん。言った。もらった。でも、そういう意味じゃ無かった。」
のりたま(オマエ、脳みそハゲてんのか!?)
のりたま「そういう意味じゃ無かったら、そのメモの時点で違うよって言いましょうよ。何してるんですか。」
社員A「はぁ。」
のりたま(はぁ。じゃないわ!脳みそ、ハゲてるんですか?)
のりたま「じゃあ、確認しますけど、この前は指定したシートの前後のシートの内容と一致した行を削除したい。ってことを言いました、ここまでは間違ってないですね?」
社員A「はぁ。」
のりたま「だけどぉ、それは、指定したシートの一つ前と二つ前のシートの内容と一致したものを削除してほしい。という意味だった。ということでよろしいですか?」
社員A「はい。そうです。」
のりたま(自分がない言ってんのか分かってんのか!脳みそ、ハゲてるんですかー!?)
のりたま「はい。わかりました。じゃあ、修正してみますね。」
何じゃコイツは!と思いながら席に戻り仕事をしていると、今日はハロウィーンだからということで、経理部の社員の方がお菓子を配りにきてくれた。
ボクの席に来た時に、キットカットを一つくれた。
何の気なしに、パッとそのキットカットの袋を見たら、パッケージにメッセージが書いてあった。
読んでみると、
『キット、まだいける』
と、書いてあった。
のりたま(いけるか!どのタイミングでこのメッセージにぶち当たっとんねん!)
のりたまくんは、ストレスと闘いながら今日も頑張るのだった。
がんばれ!のりたまくん!
負けるな!のりたまくん!