のりたま物語 お弁当温め
74歳のボクの父親が、アルバイト先のお友達にお弁当をもらったと見せてくれた。
天丼のお弁当で、とても美味しそうだった。
父「これ、食べる?」
のりたま「え?お友達がせっかくお父さんにくれたんだから、ちゃんとお父さんが食べないと。明日、感想でも聞かせてあげたら?😊」
父「じゃあ、お父さんが食べるね!☺️」
のりたま「うん!😊」
父は独り言をつぶやきながら、お弁当を温めるために電子レンジに向かった。
父「えーっと、ふたを外して500ワットで1分か…」
電子レンジの前に行くと、先客が。
のりたまの妻だ。
妻が電子レンジを使い終わるのを待っていると、妻が優しい言葉をかけてくれた。
妻「これ、私が温めていいですか?」
父「え!?いいんですか?ありがとうございます。☺️」
な、なんだって?
そんな優しい言葉をかけてくれるなんて。
何か良いことでもあったのか。
のりたまは、驚きを隠しきれなかった。
のりたまは信じられなくて、様子を見た。
すると、更に目を疑う光景が そこにはあった。
妻は、天丼の天ぷらを取り出してトースターで温めて、ご飯を電子レンジで温めていた。
天ぷらをサクッとさせて、ご飯は別で。
何という気づかい…。😨
ホントに妻か?
のりたまは、妻に呼びかけた。
のりたま「つぅーまぁー?」
妻「?何?」
のりたま「…いや、なんでもない…。」
そんなことをしているうちに、温めが終わった。
ピッ!ピッ!ピッ!
のりたま「…ありがとね。🥺」
のりたまは感動した。
妻は温めが終わった天ぷらを丁寧に、お弁当のご飯の上に乗せていった。
かなり美味しそう。
父は、とても嬉しそうだ。
そりゃそうだ。
妻が優しくしてくれることなど、おそらく記憶に無いはず。
だって…一度も無いのだから…。
妻がお弁当を食卓に持って行った。
お箸を取り出した。
天ぷらを掴んでぇ〜。
食べた。
え?食べた?
ちょっと お待ちください。
食べました?
父は席を立って、冷蔵庫からビールを取り出し、自分の部屋へ そっと帰って行った。
のりたま「食べた?え?食べてるの?つぅーまぁーが?食べてるの?」
妻「え?何で?ダメなの?」
のりたま「え?だって、それ、お父さんのお弁当だから…。」
妻「あ、そうなんだ。私にくれたのかと思った。」
嘘つけ!😳
お前さっき、
「これ、私が温めていいですか?」
って言ってたやろがい!がい!
アホみたいな顔してぇー!😠
その辺のホラー映画より怖いわ!!!😡
背筋凍るわ!!!
あぁ、涼しい。
これからの季節、電気代が節約できて、ありがたいねぇ〜。
って、言うてる場合かコラァー!!!😡
…と、言うことはできず、ただただ、立ち尽くす のりたま なのでした。
めでたさない めでたさない 😊