見出し画像

2024/11/9 【のりたま物語】 松戸のロピアで試食する

この物語は、フィクションということにします。


 千葉県松戸市のロピアに行きました。

 つーまーと一緒に。

 そこで、ロピアオリジナルの骨なしフライドチキンの試食販売をしていました。

 年齢的には70歳くらいでしょうか。

 おばちゃんがロピアオリジナルの骨なしフライドチキンを、電子レンジで温めてキッチンバサミで切ってくれます。

 それを爪楊枝で刺して試食させてくれる訳です。

 ボクとつーまーが通りかかりました。

 おばちゃん「あ、良かったらどうですか?これ、すごく美味しいんですよー!」

 ボクはそれほど試食に興味が無いので、

 ふーん。
 でも、ロピアは現金だけだから今日買うのは無理だなぁ。
 (のりたまくんは、PayPayばかり使います)

 と思って通り過ぎようとしました。
 すると、

つーまー「いいですかぁー?」

おばちゃん「はい。どーぞー!」

 …このコーナーに来るまでに、3箇所で試食してる。
 フルコースでも完成させようとしてんのか?

 つーまーはチキンを受け取って、おばちゃんに背中を向けてボクにあげている様に見せかけて、自分で食べた。

つーまー「モグモグ。」

 つーまーは、振り返ってまたおばちゃんに話しかけた。

つーまー「すみません。試食、お願いしますぅー。」

おばちゃん「美味しかったでしょ?次は旦那さんに?」

つーまー「私、まだ、食べてないです。さっきのはあげたので。」

おばちゃん「あら、失礼しました。直ぐに用意しますね。」

 いや、食べただろ。

 つーまーは、またチキンを貰おうとした。
 この時におばちゃんは、ロピアオリジナルの骨なしフライドチキンを電子レンジで温めながら喋り出した。

おばちゃん「これね。電子レンジでチンするだけだから。簡単でしょ?晩御飯に一品足したりね。」

 いつも晩御飯の準備をしているボクは、

のりたま「そうですねー。」

 と、返事をした。
 すると、おばちゃんは、そのまま要らんことを言い始めた。

おばちゃん「いいですか?主婦は大変なのよー?ちゃんと手伝ってるー?レンジでチンするぐらいだったら旦那さんにもできるでしょー?」

のりたま「……。」

 正直、控えめに言って、ボクは家の家事の殆どをやってる!
 だから、この一言は、ハッキリ言ってイラっとするのだ!
 でも自分から、

のりたま「いや、うちはボクが殆どやってますよ。」

 と言うのも、なんか変な感じになる!
 と、いう訳で、ここは、つーまーが、

つーまー「うちは、旦那がたくさんやってくれてるんですよー!」

 的なやつを!
 的なやつをぉー!
 言ってほしいやつだぁー!
 そうだろー!みんなー!
 ありがとー!東京ドーーーーム!
 にぃかいせぇきぃぃぃー!!!
 (二階席。と申しております。)

 そんな期待を持って、のりたまくんは、つーまーの顔をパッと見た。

 つーまー ← ニヤニヤ、ニヤニヤ

 おまえ、何、ニヤニヤ笑とんねん!

 そして一言、言った。
 おばちゃんのセリフ部分から、続けてご覧下さい。

おばちゃん「いいですか?主婦は大変なのよー?ちゃんと手伝ってるー?レンジでチンするぐらいだったら旦那さんにもできるでしょー?」

のりたま「……。」

つーまー「そうですねー!」

 そうですね!?
 今、
 『そうですねー!』
 って言うた?
 嘘だろ!?
 正気かコイツ!?

 のりたまくんは混乱した。

 なになになに?
 いつも家事やってるよね!?
 『いや、いつもやってくれてるんですよー。』
 のやつじゃん!
 え!?なに?
 『そうですねー!』
 って元気よく言ってるの?
 え!?ちょっと待って!
 元気よく!?
 元気よく言うなコラ!!!

 のりたまくんは、色んな意味で驚きが隠せなかった。

つーまー「1つ、もらいますぅー!」

 買うの!?
 買うなよ!
 こんなやつからぁー!!!

おばちゃん「はい。どーもねー。旦那さん!手伝いなさいよー。」

 うっせ!!!
 腹立つな!!!
 このチキンおばちゃんが!!!
 アンタなんかな!
 あのー、あれ!あれだ!
 鶏に追いかけられて酷い目にあったわー!
 って思ったら、走り回ったから、

おばちゃん「あらやだ。2kg痩せたわ。」

 ってなれ!!!
 ういぃがぁいなぁくわぁんじぃで幸せになぁぁぁぁれぇぇぇぇい!
 (意外な感じで幸せになれ。と申しております。)

 のりたまくんは、怒りと重い荷物を抱えながら帰るのだった。

 頑張れ!のりたまくん!
 負けるな!のりたまくん!

いいなと思ったら応援しよう!