のりたま物語 おきょうふえいぞう
ボクは74歳の父と一緒に暮らしている。
その父は毎日、謎のタスキをかけて、お経のようなものを唱えているのだ。
唱えるっていう言い方で合っているのかも、よく分からない。
例によって、今日も唱えている…。
ボクは無宗教なので、全くお経には興味がないのだが、
(あれ、ずぅーっと、何言ってるか分からんけど、いったい何の勉強になってるのかな。)
と、ふと思った。
なので、Geminiさんに聞いてみた。
すると、下記のような回答が来たのだった。
1、
四苦八苦って言葉は、ここから来てたんだなー。
四苦八苦からの解放を目指す。ってなんか凄いこと書いてる。
人生には、生・老・病・死という4つの苦しみ(四苦)と、愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊苦という8つの苦しみ(八苦)があります。って、自分で言いはじめる → そこから解放されるのが真の幸福です。って自分で言っているのか。
めちゃくちゃナルシストじゃないか!
おもしろいなこの人!
2、
正しい行いをする。
これは、めちゃくちゃ難しい話だ。
正しい行い。のカタチが、時代とか場所、環境で全然違うから。
深い!
3、
全ての存在への慈悲。
他者に対して思いやりを持って接する。
これは、都会に暮らしている人ほど出来てないだろうなー。
毎日の満員電車で思い知っている。
でも、これをみんなが意識したら、優しい世の中になって良いだろうなー。
まぁ、ボクは、本当に優しい人は、厳しいこともちゃんと言ってくれる人だと思ってるけど。
この思いやりって、そういう意味では書いてるのかも知れないな。
ふむふむ。
ああ。なるほど。😊
父は、毎日、これを唱えて勉強してたのか!😃
なかなか偉いじゃないか!😃
ボクは全く興味ないけど!😃
そんな父の姿を見届けて…
のりたま(さてと、そんなこんなで、誰も家事を手伝ってくれないので、買い物に行くか…。)
↑ 常に冷たい のりたま🙂
ボクは準備をしてイトーヨーカドー松戸店へ向かおうと玄関で靴を履いていた。
すると…お経を唱え終えた父が、
父「のりたま!どこ行くの?」
と話しかけてきた。
のりたま「え?イトーヨーカドーだけど。みんなのご飯作らなきゃね。」
父「お父さんも一緒に行っていい?」
のりたま「別にいいけど。」
父「ほら!お供え物!😃あと、神棚に飾る榊!😃買わなきゃでしょ?」
榊?
なんやねんそれは!😠
聞いたことない草の名前やな!😠
あと、お供え物!って、あれ、昔っから思ってたけど、自分が食べたい和菓子を買ってるだけちゃうん?😠
あれ、和菓子好きが、和菓子買う時の言い訳ランキング第一位ちゃぁーうん!?😠
…と、言いたい気持ちは、やまやまの、やまやまの、マウンテン!😃マウンテン!😃…だったが、グッと堪えて、
のりたま「ん?あ、そうなの?なんか、よく分かんないけど。行こうか。」
と、一緒にイトーヨーカドー松戸店へ向かうことにした。
ボクは玄関の外で、父の準備が出来るのを待っていた。
すると、ボクの足元に小さな蟻が歩いていた。
のりたま(最近、暑くなってきてると思ったけど、もう夏なんだなぁ。それにしても、東京の蟻は小さいよなぁ。かごんまの蟻は大きかったなぁ。)
と、一瞬で色々なことを懐かしく感じて温かい気持ちになった。
ボクは、子供たちが甘いものとか落としたままにしないように、お掃除を後でせねば!と気合を入れた。
お?父が準備ができたみたい。
父「のりたまー。ごめんねー。行こうか。」
よし。ドアの鍵を閉めて行こう!!
ガチャ!
イトーヨーカドー松戸店へ向かって歩き出すボク。
ダンッ!
のりたま(ん?)
ダンッ!!ダンッ!!
のりたま(なんだ?)
ダンッ!!!ダンッ!!!ダンッ!!!
のりたま(なんか、後ろから変な音が聞こえるぞ?)
ボクは恐る恐る、後ろを振り向いた。
すると、振り向いた先にいたのは…
鬼の形相で蟻を踏みつけている父の姿だった!
ダンッ!😡ダンッ!😡
父「汚い!😡汚い!😡オラァ!😡」
いやいやいやいや!😳
3、全ての存在への慈悲!!!😳
書いてあるんやろがい!😳
さっきまで熱心に唱えてたあれによー!😳
ダンッ!😡ダンッ!😡
じゃあ無いのよ。😳
毎日読んでる意味あんの!?😳
あの世で神様なのか、仏様なのか知らんけど、二度見してるわ!😳
しかも、なんか、
「汚い!😡汚い!😡」
って言うてたな!😳
一番汚いの、今のあんたの行動よ!😳
生き物に対して、
「汚い!😡」
って言いながら踏みつけて殺しとるがな!😳
こっわ!😳
あ、ギャグなの?😳
だとしたら、フリが効いててよろしい!☺️
言うてる場合かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!😡
はぁ、はぁ、はぁ😡
と、言えるはずもなく。
のりたま「お父さん…可哀想だから…やめて…もう、行こうよ…。」
と、買い物へ向かったのでした。
めでたさない。めでたさない。😊