のりたま物語 スーパー無銭飲食、いや、つーまー無銭飲食
休日に自宅でMacBookをパカり。
退院して、仕事復帰してからもうすぐ一か月だ。
KeepWalkingの楽曲で、以前
「高円寺 さよなら」
という曲を配信していたのだが、この曲をもう一度配信したいと思い、MacBookで地道に制作を始めたのだった。
ベース部分をコツコツと作り込んでいく。
サビの前くらいまで出来て来たところで、妻から電話がかかって来た。
妻「今、松戸にいたりする?」
のりたま「そりゃ、家の住所は松戸だから、松戸にいるけど…。
妻「はぁー。松戸駅じゃないんだ…。」
のりたま「…あぁ、ごめん。松戸駅って意味だったんだ。家だけど、どうかしたの?」
妻「今、駅の近くで子供達とご飯食べたんだけど。」
のりたま「うん。」
妻「私、財布とか持って家を出ないのね。」
のりたま「あ、そうなの?」
妻「それで、ご飯食べたお店が現金払いのみだからさ、お金払えないから払ってもらおうと思って。」
のりたま「……。うん。どこ?」
妻「駅の近くの蕎麦屋さん。酷くない?現金払いのみなんだよ?」
のりたま「……酷くはない…かな。」
急いで準備をしてお店へ向かおうとするボク。
のりたま「ところで、この会話、お店の中でしてるの?何というか、結構失礼な感じがして…。」
妻「え?違うよ。もう、お店は出てるもん。家に向かってるところだよ。」
のりたま「!!…あーっと、えーっと、お金を払ってないんだよね?…お店を出たの?」
妻「うん。だって、払えないから居てもしょうがないもんね。後でお金を払いに来ますって言って出て来たよ。」
のりたま「ドラマとかでも観たことないタイプの、堂々とした無銭飲食だね…。」
妻「何でそんなにイジメるの?」
のりたま「…ごめんね。じゃあ、ボクがお店に行って払えば良いんだね。」
妻「うん。お願いね。じゃあねー。」
ブチっ!
よし、切られた。
ボクはお店に走って向かった。
到着。
ぜーぜー。
疲れた。
いよいよ、お店に入る。
のりたま「すみません。先ほど妻と子供がお蕎麦をご馳走になったものですが。ご迷惑をおかけして申し訳ありません…。」
店に入るなり、店内の皆さんがクスクスと笑っている。
店員さんもニヤニヤと笑いながら、
店員さん「あー、ご主人ですね。すみませんね!現金だけで!!」
のりたま「いや、そんなことないです。ごめんなさい。本当に。申し訳ありません…。」
ボクはお金を支払った。
店内の皆さんに失笑されながら退店。
妻に電話。
のりたま「今、お金を払ったんだけど、なんかヤケにみんな失笑してたっていうか、お店に入ったら直ぐにボクだって分かってたし…。」
妻「あー、私が電話して、服装の特徴とリュックを背負ったおじさんが走って行くから、ゼーゼー言ってますって言ったからかも(笑)」
のりたま「……あ…そう。」
とりあえず、お金は払い終えたからヨシとしよう。
……。
…。
いや、「ありがとう」くらい言わんかい!
…相変わらずパンチが効いてる。
というよりは…、
パンチしか効いてない。
もう怖いレベルだ…。
結局のところ、ボクが言いたいのは、
無銭飲食 ダメ 絶対!