知らない世界
こんにちは。イシカワです。
いつになったらこの寒さ収まるのか。こっちは毎日SSで頭がいっぱいで壊れそうなのに、物理的に体を壊しに来てますね。
まあとりあえず春夏物をたくさん見て、着て、買って、そして着て、歩き回って、芯を冷やして、風邪ひきます。
どっかの誰かが「ファッションは我慢だ。」なんて言ってたらしいし。
明日は展示会で東京に。
単純に、純粋に、自分自身が今現在で
「知らない世界」を目の当たりにできる機会。
しっかりと肌で感じ、頭に入れ、
良いお店を作る為に尽力します。
デリバリーで頭がいっぱいだと思いますが、
23AWもお楽しみに。本格的に「MusterWerk第2弾」となりますので。
ということで本日も23SSのご紹介と。
頭がぐるぐるしてますが、物凄く楽しいですイシカワ。ですので少しでも読んで参考にして頂けると幸いです。なんせまだ始まったばっかりなもので、「あの人好きそう」くらいで書いてます。「自分や」思ったらアンサー待ってます。
今日は今少し世間を騒がせているんじゃないか、のあのブランドです。
ANCELLM 23SS
"AGING SELVEDGE SHOECUT 5P DENIM PANTS USED"
color : solid indigo
size : 1/2
price : ¥36.300-
これ本当に良いんです。何がいいのか。恐らくそんなに乱用しないから良い。つまり、従来のデニムみたいな「毎日履くレベル」ではないということ。さあ解説しましょう。
物は13ozセルヴィッジデニムの5ポケットデニムパンツ。赤耳付き。そこはもちろん良い面の踏襲。好きな人、嫌いな人みんなに履いてもらえる所。それはオッケー。生産はデニムの聖地岡山。ファスナーにはこだわりのUNIVERSAL社製ファスナー。ANCELLMの強みである職人との繋がりにより生まれ、妥協のないこだわりの末に生まれることのできた唯一無二の1本です。
一番に着眼してほしいのは何よりもシルエット。腰回りにゆとりを持たせ、極限までストレートに近づけた、微フレア。膝下からわかるかわからないかくらいの傾斜があり、ゆるりと広がる。いやー痒い所に手が届きすぎてる。スタプレのニュアンスが近い。足元の雰囲気は抜群です。実はもうさっき答えを出したのですが、要するに「毎日履くレベルではない」というのは、「毎日履く必要がない」という事に至る。
デニム好き、デニム嫌い、何となく好き、履かず着ず嫌い、
一杯いると思うのですが、そんなみんなが履けちゃいます。各々のスタイリングに味を持って。だから毎日履く必要がない。「一本家にある必要がある」んですよ。ださーく組むイケオジスタイルも、漢アメカジも、ナチュラルに差し込むのもなんだっていい。ただ一本あればいいんです。
そして極め付けはダメージ加工。ANCELLMが着目したのは、色褪せて独特のグラデーションカラーになった奥深いウォッシュの表情。そこへ所々の表面の毛羽立ち、オイル染みのような汚れ加工を加え、まるで10年20年と履き込んだかと錯覚させるほど。テーパードタイプの膝の加工には正直、心打たれましたね。人生2週目みたいなストーリーを、膝を破りながら、それを履きこなしながら感じさせてきました。
「知らない世界」
それは存在していなかったものもそうかもしれませんが、既存の中での概念を壊し、また新たな視点や見方を与えてくれることもまたそうなのだと。
そんな世界を見てみても、着てみても、感じさせてくれるこのブランドは今後、特に23AWよりさらに力を入れて展開していこうと思っております。お楽しみに。
そして、
こちらもまだギリありますよ。
"SELVEDGE TAPERED 5P DENIM PANTS"
color : solid indigo / black /light indigo(Ex.)
size : 1
price : ¥37.400-(tax in)
シルエットは美しいテーパード。丈は短めに設定しており、履く位置で調節が可能。僕は断然腰穿き派。一捻りあるシルエットながら、コーディネートを問わないバランスのパターン設定。
「とりあえず一本」
またこちらも同じくそれです。アンセルムと加工の職人との話し込みにより実現した渾身の1本です。
難しいことから始めなくていい。分からないことはしなくていい。だからこそ、すべての人に履いてもらいたいデニムパンツ。各々の色、教えてください。僕の「知らない世界」を教えてください。楽しませてください。
数も僅少です。店頭にてお待ちしております。
イシカワ