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Sans


premio gordo
"Sans"


MATERIAL: calf
COLOR: brown , black
SIZE: 24h , 25 , 25h , 26 , 26h , 27 , 27h , 28
PRICE: ¥96,800-(tax in)

※受注会時、内金¥33,000-(tax in)を先に頂戴します。商品到着時に残額のお支払いを頂きます。



premio gordo屈指の代名詞ローファーがこの”Sans”です。

数々の革靴という物に、この年齢にしては触れて来たほうだと自負しています。ローファーも勿論。そんな中で自分が勝手にですが、革靴に対する描いていた標準的な思いを良い意味で、裏返された、裏切られた、ローファーなんです。

ひとまず履いてほしい。そこからお話しをさせて頂きたい。僕自身がお客様として伺わせて頂いた時にそうだった。それが1番早いし、伝わるはずだから。あり得ないと思ってしまう程の柔らかい、温もりのある優しいフィッティング。恐らくこのローファーの最大のポイントはそこでしょう。何年か自分の生活を共にしたような履き心地が、履き始めから感じられる良い意味の違和感を体感できます。見た目の雰囲気からは中性的なイメージで何かの変な装飾の無い、ミニマルな雰囲気の中にあるその履き心地。ただ穿きやすいなんてものじゃなくて、自然と姿勢が伸びる感覚、ヒールの高さや土踏まずのポイントなど、要所にも拘りがみられます。



使っているカーフはイタリアの名門タンナーINCAS(インカス)社のカーフを使用。表面は一目惚れするほど美しくキメが整い、しなやかでのっぺりとしすぎず品のある質感に佇まい。柔らかくも跳ね返すようなコシも併せ持ち、感じる自分の感覚的な所に刺さる物があります。新しいうちのその粛然とした姿からは意外にも、履きこんで使っていくことで磨き方や生活環境などから生まれるあなただけのエイジングは一際他とは違う愛着も生まれてきます。

赤みを帯びた、アンティークとモダンの両立を持ったブラウンも、透き通る、澄み渡るようなグレーブラックもどちらもいい。いつどんなシーンの洋服へも確実にマッチしてくれる事が分かる両色。重たくもならず軽快に中性的な両色だから出来る代物です。次の秋冬はこうやって着たい、春夏はこうやって着たい。僕は今から展示会が始まるそんなシーズンだからこそ、ずっと考えています。そんな四季折々に干渉はせずとも、四季のスタイリングに華をくれるブラックにブラウンのこのSans。次の展示会はきっとこのローファーを履いて東京へ向かうだろう、と思っています。




デザイナー戸松さんが女性という事もありますが、元々メンズの木型の作成はなく、ウィメンズのみの展開から始められたpremio gordo。その木型の派生から生まれた型がこのメンズ木型のSansです。独自開発したローファー木型でワイズは程よく日本人の標準サイズに余白を持たせた程度で作成されていますが、そこからは感じられない見た目のシャープさがレディース派生というブランドの強みを出しています。つま先のトゥの芯材も既製のメンズ芯を使わず、ウィメンズ芯から派生させて作った独自のオリジナルのトゥ芯。見た目に大きな変化を加えずにメンズ、ウィメンズ共に同じ世界観で表現を行うデザイナー戸松さんの軸を感じます。

特徴的な顔立ちの「落としモカ」という仕様で制作されたアッパー。正面の面も横顔も、とても滑らかな設計の仕様は、手にとっても履いていても、美しさに抜かりのない設計となっています。ヒールに積まれた革は3mm厚で繊細に以前の物よりもさらに薄い仕様に変更。見た目の美しさ、丁寧さに拍車をかけ、より一層表現したかったであろうローファーに生まれ変わった様な印象で美しい。製法もマッケイを採用し返りも良く、柔軟で履き心地はとてもいい。ただそこにローファーにこだわりを持たれる方だからこその拘りを。中のライニングには軽く、薄く、柔らかいヌバックレザーを使用。マッケイの返りの良さに更に付加価値を生み、軽さを保ち、履き心地を極上にしています。本来良く使われる表革と違いヌバックを入れて摩擦を生み、着用そして歩行時に足が前に入りきらないことを狙って踵を止める役割も果たしているとのこと。履いてからこれを聞いてより一層納得が深まりました。だって異次元だったから。




履いてしまうと虜になってしまう魅力の詰まっているローファーです。改めて言いますが、履き始めのタイミングから、自分の生活にずっと溶け込んでくれていたかのような履き心地を持っています。数日見させていただき、リピーターは勿論、そこから良さが広まり、伝染し、5回目となったこの受注会にはなりましたが、新モデルの様なものは無いもののこのローファーSansが人気を変わらず博しています。それはきっとここまでも拘りが詰まっているからだけじゃなくて、履いた説得力がしっかりと足を伝わって身体で感じられるから。

履くべき人に正しく届けていきたい。デザイナーの想いも僕らの想いもそこは一緒です。一人ずつ丁寧に会話を重ねてあなたにとって一番いい形で届けさせてください。きっとそこからの足元に潤いと安心をくれるのはこのローファーです。


7月2日(日)までです。
それでは本日も何卒宜しくお願い致します。


イシカワ


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