次の参院選までは種々真相究明と選択的夫婦別姓など宗教右翼案件の解決を。
与党過半数割れで選挙が終わった。かといって立憲や国民民主が積極的な支持を集めたわけではない。有権者が統一教会、裏金、さらに言えば森友・加計、桜を見る会に遡る所謂安倍政治の腐敗と、全く自浄作用のない自民党にいいかげん辟易した結果と見るのが妥当である。であるとすると、一向に明らかにならなかったこれら問題の真相究明をすることが今回票を得た勢力に付託された使命であると考えるのが自然だ。
維新や国民民主はもともと自民に近いマインドセットの政党ではあるが、来年の参院選前に自民が主導する政権に参画するのはどうみても得策ではないことぐらいはさすがにわかっているハズである。もっと言えば党勢を伸ばすために、ここは徹底的に真相究明に励み自民から票を奪うべきと考えるのが真っ当な判断だ。仮に閣内に入るなどということになると、同じ穴の狢であるという嫌疑がかかるわけで、まあ実際そうであり、それを隠蔽するなどという事情がない限りはまともな判断とはいえない。
旧社会党系の立憲議員とは相容れないにせよ、この一年は政治不信の清算に充てると目標設定すれば野党勢力がアライアンスを組むことは普通に可能と思うし、それが有権者のオーダーであると見るべきだ。
もちろんインフレ対策、能登への支援など喫緊の課題への対応は進める前提での話である。そこには消費税の減税も入るべきだが、それは参院選の争点として持ち越し可能と構えるのも良いかもしれない。
まず自民党政権下ではなんとも動かなかった各種スキャンダルの真相究明を優先させ自民党の弱体化・解体を図り、その結果を受けた参院選後の政権で種々の法制化、利権・中抜き構造の解体など、山積した問題の解決、構造改革を進めるとするのが現実的と考える。
森友事件あたりから、自民党政権は隠蔽だらけであるが、そのあたりの究明が進み、隠蔽は全く無駄であることが明らかにならなければ、今回の結果は無意味となる。今回の結果を読み違え、自民党政権の閣内に入り隠蔽に手を貸すならば、その政党の将来、少なくとも参院選での成功はないだろうことは明らかだ。