義母が大切にしていた、鰻重箱と銘々皿を譲り受けた。
「お別れの前に使いましょう!」と晩御飯を鰻重にする。
うな明のお持ち帰りうなぎの蒲焼きに白焼も添えて、肝吸もお持ち帰りできるとのことなのであわせてオーダー。
「札幌には美味しい鰻屋がない」と言う母が札幌で行くとするならば、この『うな明』がいいとのことでこちらに頼んだ。
「札幌には美味しい鰻屋が無い」と言うのに、なぜ義母は自宅に鰻重箱を持っていたのかと確認すると、義父が東京の本社に出張する度に、オフィス近くの日本橋三越の地下で必ずうなぎの蒲焼きを買って帰っていたとのこと。その美味しい鰻をより美味しく食べるために、自宅に鰻重箱を用意したのだそう。
なんで素敵な逸話。
義父母にとって、美味しいうなぎは三越の地下の鰻であって札幌の鰻ではない、だから「札幌には美味しい鰻がない」となったそう。
それでも敢えて食べるなら『うな明』だけ、とのこと。
5時に引き取りに伺うと、もう既に駐車場は満車、もう席も埋まっていて、既に空き席を待つ客がいる。どうやら人気の鰻屋さんの様子。
持ち帰り、まだ暖かい蒲焼きを炊きたてのご飯の上に乗せる。濃い味が好きな母はご飯にもタレを垂らして、薄味な私はそのまま鰻を乗せて。
甘みがあまり強くなく、かと言ってお醤油が強いわけでもない、うなぎの風味が楽しめるとても美味しくいただける鰻。
白焼は炭火の焼きたての美味しさが求められるから、持ち帰りでちょっと時間が経ってしまったものは本来の美味しさの見極めが難しいけれど、それなりに美味しくいただけた。
義母の漬けたきゅうりの粕漬けがうなぎによく合い美味しすぎてたまらない。
温め直した肝吸は美味しすぎるから、きっと完璧に再現できているのだろう。
食後にはちまきをいただく。義母が大切にしていた銘々皿に乗せて♪
報告)
札幌にも美味しい鰻はありました。