
全然あっという間じゃないロンドン生活を振り返る
ロンドンに引っ越して、専業主婦になって、1年と10ヶ月半が経った。
一人でいる時間が圧倒的に長いからか、「1年」という月日がとてつもなく長く感じる。日本で働いていた時だったら「今年もあっという間だった、秒!年とったわ〜」などと友達と居酒屋で話していたことだろう。
今は、1日の移動がソファ→冷蔵庫、ソファ→トイレのみで、アニメやドラマだけを見て1日を終えてしまうこともしばしば。「なぜオレはあんなムダな時間を…」とスラムダンクの三井を思い出し、1日の終わりに自分を責めたりもした。もっとなんか、資格とか、大学院とかやったらいいんじゃないか。今思い返せば、色々とやれることはあったと思う。
今まで何か選択をするときは難しい方を、と思ってきたし、何かにチャレンジし続けてこそ人生だ、と思っていた。でも、今はお休み期間だ。別に誰の人生でもない、自分の人生なのだから好きに生きようと思っている。今年は自ら進んで怠惰な道を選んだと思う。
そんな私でも継続してやってきたことは何だろうと振り返ってみる。
自炊
専業主婦なのだから、当たり前と言えば当たり前だが、旅行の時以外、ほぼ毎日欠かさず料理をしてきた。かつて料理が大の苦手だった自分のことを考えると、毎日よく作っているなと思う。
食材へのこだわり
スーパーに行くと、一体誰が買うんだ?!というレベルの腐れかけの野菜が売っていることがある。だからこそ、「少しでも良いものを」と考えるようになった。
大手のスーパーより、小さな八百屋に売っているものの方が新鮮なこともある。
あとは、新しい食材を扱ってみること。バターナッツ・スクワッシュや、ビーツ。日本では買おうと思いもしなかったものを買って、英語でレシピを調べて作ってみる。醤油やみりんなどの馴染みの調味料から離れて料理するのは楽しかった。
旅行
今年は13カ国に行くことができた。イタリア、ハンガリー、ギリシャ、韓国、フィンランド、エストニア、デンマーク、スイス、フランス、モナコ、ポーランド、ジョージア、マルタ。それぞれの国で、歴史・文化に触れてたくさんの思い出を作ることができた。全部の旅行にGR IIIXを持っていった。いつかアルバムにでもしようかな。
特にスイスで見た自然は一生忘れられないものだ。今、写真や動画を見返しても現実だったのか分からなくなるくらい圧倒的に綺麗だった。
noteの更新
今年は去年よりもnoteを積極的に更新した。自分の記録用として、何を見て、どう感じたか、後から振り返ることができるのはやっぱりいいものだ。
お家ヨガ
ほぼ毎日、Youtubeで5〜10分のヨガを朝か夜のどちらかにやった。短いので気軽にできて、リラックスもできた。
ジム
近所のジムには1年を通してほぼ週3のペースで通うことができた。ジム自体、好きではないけれど、運動しないとやばい、という気持ちだけで何とか定期的に通うことができた。ジムのインストラクターに「OGENKI DESUKA!! WATASHI WA GENKIDESU!」と毎回挨拶?というか勝手に自問自答している人がいて、ちょっとだけ元気をもらえる。
エンタメの堪能
時間があるこそできたこと。映画・ドラマ・アニメ・ラジオをたくさん見聞きした。
特に、プリズンブレイクを完走したのは嬉しかった。ほぼ毎日、誰かに追われる夢を見て寝起きこそ最悪だったが、本当に見られて良かった。日本語吹き替えで洋画を見たのはいつぶりだろう。
交渉(トイレ取り替え)
イギリスだと、家の中の諸々がぶっ壊れていくというのはごくごく普通のことだと思う。
お湯が出ない、食洗機が壊れた、洗濯機の様子がおかしい…
その度に修理依頼や大家と交渉するのも、ずっとやってきていることだ。
今年は普通に自分でトイレを壊してしまった。
私の家のトイレは、壁と一体型になっているのだが、あろうことか、掃除中にガラス製の石鹸置きを落とし、ヒビが入ってしまった。そのヒビから本当に少しずつ水が溢れてくるため、トイレ自体を交換する羽目になった。
大家に連絡して、業者にトイレを見てもらった。直すわけでもない、ただ家に来て(絶対に時間通りには来ない)状態を確認して貰う「Call out fee」というのが日本円で毎回1万くらいかかるのはなんなんだろうか。
数日後には、新しいトイレが届き、2人の業者が来て交換作業を行った。1人は20代くらいで若く、もう1人はベテランだった。
若手「ここを外すの?わかんないよ〜」
ベテラン「お前ならできる!」
若手が鼓舞されながら取り替えを進めていく。なんて不安な会話なんだろう。しまいには古いトイレを分解してパーツを持っていこうとしていた。
不信感MAXなまま取り替え終了。
そして、大家から送られてきた請求書には、Toilet Replacement £1,140とだけ書かれていた。内訳もなし。た、高すぎる!!
内訳を聞くと
Toilet £600
Express Delivery £40
Plumber call out charge £120
Labour £380
12万のトイレって何?しかも勝手に速達にしてやがる...
念の為、家に届いたトイレの納品書をもとに、カスタマーサービスに確認したところ、トイレ本体の実際の価格は£300であることが発覚。大家にこのことを伝えると、謝罪なしであっさり£300値引き。都合が良すぎるだろ。謝らずに「間違いだったみたいだね」と言ってくるあたりが非常に面白い。
結局、保険会社とのやり取り(とてつもなく長い)もあり、Call out fee以外の費用は戻ってくることになったので一件落着。すごく疲れた...
この、感覚的におかしい!と思ったら、それは結構あっているものなのかもしれない。







来年はどんな1年にしよう。
今年みたいに自由に楽しく過ごせたらいいな。