盛夏のローカル線〜北条鉄道〜
本日の撮影記は北条鉄道について書きます。北条鉄道は兵庫県の粟生駅〜北条町駅を結ぶローカル線で、粟生駅で神戸電鉄粟生線とJR加古川線に連絡しています。粟生まで青春18切符で来て、ちょっと寄り道してみる、みたいな乗り方も比較的しやすい場所にあるかなと思います。
キハ40が導入されてから一気に注目度が高まってきた北条鉄道ですが、それでも沿線に人が多すぎるという状況はあまり起きず、まったりと撮影できる路線です。
何度も訪問している近所の路線ですので、総集編のような形でお送りします。まずは見事な入道雲と撮影した1枚。
暑くて天気の良い日、沿線を流していると見事な入道雲を発見。線路が空に抜ける網引〜田原の築堤区間に向かいました。列車が抜けていることで、空がより引き立てられるように思います。
もう1枚空の写真です。上の写真とは別日、うろこ雲と北条鉄道を撮りました。北条鉄道は非電化路線故に空が広く見えます。
太陽と雲を一緒に写すことで、雲の煌めきを表現できたかなと思います。網引周辺は建物も少ないのどかな田園風景が広がります。
続いて、7月頭の播磨横田付近で見事な黄色い花が咲いている場所を発見して撮影した1枚です。
この写真に写っているキハ40は元々青森県の五能線を走っていた車両で、降雪、強風、低温が揃った厳しい気候を生き抜いてきました。今は雪も少なく温暖な兵庫の地で余生を過ごしています。この暖かそうな場所を走るキハ40を撮った時、キハ40が穏やかな余生を送っていることに改めて感動しました。
花の写真をもう1枚。こちらは北条町〜播磨横田の花壇から。この花壇はいつも整備されていて様々な季節の花が咲きます。訪問時は5月でしたが、桃色の牡丹が咲いていました(夏と言えるか微妙な時期ですが、初夏ということにしておいてください(笑))。
魚眼レンズで牡丹にグッと寄ることでより花のボリューム感を出してみました。写っている車両は北条鉄道の主力車両であるLE-DC。全国のローカル線を走っているありふれた車両ですが、風景の中で程よく主張する落ち着いた塗色のおかげで「キハ40のハズレ車両」とは到底言えないような魅力を持っています。現在は緑、ピンク、紫の3種類が存在しています。
最後は花火と北条鉄道を撮った写真です。加西サイサイ祭の本祭で上がる花火を北条町〜播磨横田の沿線から狙いました。
列車のタイミングでは花火のボリュームが今一歩だったので、別のタイミングの花火を合成しています。花火と鉄道はなかなか面白い写真が撮れるので、今後も積極的に撮ってみたいテーマです。
春夏秋冬様々な表情を見せてくれる北条鉄道は、鉄道ファンはもちろん、多くの方が楽しめる路線といえます。先日も韓国人と思われる若い女性2人組が網引駅のホームで自撮りをしており、本当に色んな人が来てくれる路線になったのだな……と改めて思いました。この記事が皆さんの旅行先選びの参考になったら嬉しいです。
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