続・Vtuberについて徒然と思うこと
続報が来ていたので、正直もう語ることなんて何もない気がするけど、他にネタもないのでちょっとだけ。
1. 事実関係
本稿では、以下を前提とします。
(1) いちから公式twitterによる声明
(2) 夢月ロアさんのtwitterによる声明
(3) 鳴神裁さんのYoutubeによる動画
2. 雑感
(1) 前置き
読者の皆様にどこまで共感いただけるかはわかりませんが、社会人になって痛感するのは、「建前」ってすっごい大事ってことです。どれだけ狂人ムーブをかましていようとも、建前がしっかりしていれば、大抵のことは何とかなります。
私は特段どのVtuberを推している訳でもないですが、それはそれ、これはこれです。「適切」であったかどうかはさておいて、「論理一貫しているか」という観点からは、相当程度のところまで、結論を同じくできると思います。
(2) 夢月ロアさん
<よかったポイント>
訛りについてのこだわりがあるのは非常にプロ意識高くていいなぁと思いました。Vtuberの差別化という観点から、「イラスト」、「声」そして「話し方」が特に重要であることはいうまでもないと思います。よほど特徴的でない限り、「企画」や「トークの話題」は真似できてしまいますからね。ファンの方からすると、そんなにこだわっていないのかもしれませんが、少なくとも建前として理屈付けできることを言っているので、これはこれでよいと思います。
専業だとすると、「話し方」も生活のための商売道具ですから、これを守りたい気持ちはよくわかります。
<悪かったポイント>
運営を通さずに、サシでコミュニケーションを取ろうとしたことはNGです。仕事のことなのだから、そこはプロとして、一貫して運営を通したコミュニケーションを取るべきでした。そこは筋を通さなければなりません。
それから、twitterでDMを開示するのもダメです。あくまで仕事の事として、裏に隠しておくのが一貫した態度です。ここはただ「信じてほしい」というだけに留めておくべきでしたし、それで十分なはずです。
(3) 金魚坂めいろさん
<よかったポイント>
運営を通して夢月ロアさんと話し合おうとした点は正しい対応だったと思います。結局どういう経緯で鳴神裁さんに情報がリークされたのかはよくわかりませんが、その辺りは被害者なのかもしれないので、なんともいえません。
<悪かったポイント>
にじさんじに所属している以上、運営の指示には従うべきでしたし、従わないのであれば代案を出すべきでした。真似しているかいないかは全く問題ではありません。例えば企画で差別化するとか、例えば時間帯で差別化するとか、なんでも良いので、同じリスナーを取り合っているのではないとの建前を整えるべきでした。無責任にも無視しとけって言ってたやつ、戦犯かもしれんぞ。まあ、その助言を取り入れるも入れないもライバー次第なんですけどね。
どちらもせずに、よりによって全体宛に、事実上「方言をなおさない」と表明するのは、挑発以外のなにものでもないですし、ここだけ切り取られて、夢月ロアに対する嫌がらせだと捉えられてもやむを得ないところです。(Virtualとの対比という意味で)リアルの芸能人の方なんかだと、当たり前のように髪型や服の色まで指定が入ることもあると伺っているので、いわゆる訛りについて指摘が入るのは、さもありなんというところです。その程度のことも想定せずに(プロの)ライバーになったのだとすれば、ちょっと意識が甘すぎます。
それから、戦うなら辞めた後で、というのが社会の鉄則です。戦うタイミングがおかしいです。
(3) にじさんじ運営
<よかったポイント>
うまく間を取り持とうとしたのではないかと思います。具体的に中の様子が見える訳ではないので、ここは想像でしかありませんが。
<悪かったポイント>
声明を通じて何がしたいのかよくわかりませんでした。誰の何を守りたくて、声明を出したのでしょうか。一般企業では、不祥事を起こした社員でも会社都合の退職とすることはよくあります。金魚坂さんの在籍期間はたいして長くないでしょうし、退職金的な問題も起きないでしょうから、黙って合意解除で送り出せば良いはずです。
確かに、継続的契約について、両者のバーゲニングパワーに差がある場合に、合意解除とすることは、法的リスクがないではありません。経緯が経緯なので、気持ちは分からないでもないですが、現実問題として、声明にわざわざごちゃごちゃ書く必要はなかったのではないかと思われます。
それから、これはこんなに大事にするような話ではなかったと思います。声明文長過ぎ。
(4) 鳴神裁さん
<よかったポイント>
本件最大の加害者。よく分からないのですが、この方は金魚坂さんになんか怨みでもあるんですかね?
<悪かったポイント>
流石にちょっとやり過ぎかなぁと。そもそも常識的に考えて、ほじくるようなテーマじゃないです。誰も幸せになれないし、誰も改善のしようもない。いちからの闇ではなくて、人類共通の闇です。
テクニカルな話をすると、証拠を出すタイミングも最悪です。全般的に、まずは「信じて」ベースで話を進めるのが基本中の基本です。相手が手持ち証拠と矛盾していると感じたら、そのタイミングで反証となる証拠を出せばいいんです。仮に証拠出さなきゃ信じてもらえないなら、それはもう普段の行いが悪いんです。これから積み上げましょう。
それから、こういう配信をやるなら、いちからに乗り込んで、運営に対しても取材をすべきです。ノーコメントならノーコメントで構わなくて、最低限、両方からコメントを取ったかのような外形・建前が大事なんです。基本がなっちゃいないので、頑張りましょう。
こういうのって、誰かが見てるもんなんです。こういう狭い業界だと特にそうで、頑張っている方には、うまく再就職先を用意したりするもんなんです。仮に金魚坂さんの言い分が全て正しいとすれば、裏でそっと手を差し伸ばして別の事務所を紹介してくれていたかもしれません。その手が金魚坂さんに届く前に、鳴神さんがはたき落としてしまったように思えてなりません。
彼は、金魚坂さんの次のキャリアまで考えて、動画を作ったのでしょうか?
しょーもない妄想なので、こんなもんで。
連続投稿目指してたのに、日付が変わってしまった…
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