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[S.A.A.]ビッグスワンでコレオ！その３@アルビレックス新潟

渚

この稿は前稿からの続きとなる。


スポンサーとサポーターのシアワセな関係

アルビレックスのように、親企業もなければ地元に大企業もないような地方クラブのサポーターにとって、スポンサーほど大切なものはない。クラブにとって大切、というのは当たり前のことだが、サポーターがスポンサーを大切にするということにおいてアルビレックス新潟の右に出るものはないのではないか。しらんけど（笑）

最近、地元の企業さんが続々と新規スポンサーになって下さっている情報を見るにつけ、あの泣き虫だった「のざりん」が立派な営業部長さんになってまあ、と近所のおばちゃんのごとく涙を浮かべる今日この頃。さらには日ごろからスポンサーを大事にするアルビレックスサポーターの姿勢もまた、それに一役買っているに違いないと、私は思っているのである。

前置きはこれくらいにして。

ひとりひとりが営業部長！

2007シーズンを「アルビレックス新潟史上最高」の６位で終えた我らがチームだったが、2008シーズンはカップ戦も含めて開幕10戦勝ち無しという、なんとも調子の出ないスタートとなっていた。

2008/04/29、Ｊ１第９節ホーム東京ヴェルディ戦。
この日はサッポロビールサンクスデーだった（入場者数35,788人）。

地元新潟の大手スポンサー（亀田製菓、コメリ、新潟日報、NSGグループ、NAMICSなどなど）とは違って、サッポロビールやかつてのローソンのように東京に本社があるスポンサーさんの場合、アルビレックス新潟のスポンサーになるメリットを本社の方に感じていただかなければならない。

こういうサンクスデーには、常日頃お付き合いのある新潟支社の方に加えて、おそらく本社からもお偉い方や営業関係の方がスタジアムに来場されるだろう。
ここで！サポーターひとりひとりが営業部長！みたいな気持ちになっちゃう。サポーターが、スポンサーに感謝の気持ちを伝えるために出し物を考えたり、スポンサーコールをする。そこがアルビレックスらしいところ。
対戦相手がコンサドーレでなければ、We Are Sapporo！コールだってやっちゃうぞ！

この日はゴール裏にヱビス隊登場（笑）
　竹林明・サッポロビール（株）関東甲信越本部新潟統括支社長（当時）
メインでのご挨拶の後、G裏にも挨拶に行く竹林さん

「☆」のコレオ

そしてこの日は、サッポロさんが用意してくれたオンレジシートを背景に、2005年以来となるコレオを決行！しかもムービング（意図していたものかどうかは知らない）。

この「☆」は、勝利＝勝ち星を願って選手を鼓舞すると同時に、サッポロビールの「☆」マークでスポンサーに感謝するコレオでもある。
と、私は解釈している（笑）

サポーターナンバー「12」が描かれたオレンジシートを掲げる
左右にビッグジャージが降りてくると同時にモヤモヤと・・・
だんだんに「☆」のかたちがくっきりと・・・
完成！


手元に、スタジアム開場直後の写真があったので紹介しておくかな。
客席が埋まる前は、こんな感じで椅子の後ろにコレオ用のシートが設置されているのが分かる。この時のコレオは特別シークレットな内容でもないので、それほどシートを厳密に隠してはいない。これでも、座席が埋まってくるとほとんどシートは目立たなくなる。
この位置の座席はシーズンパス席で、毎試合ビッグフラッグのお広げに協力いただいている席でもあるので、オペレーションも慣れた人が多いところだと思う。

スポンサーコレオというジャンル

なにかのご縁で「アルビレックス新潟にお金を出そう」と、そう決めてくださったスポンサーの方々には感謝しかない。なんらかの要因でスポンサーを降りられた企業さんにも、またこれまでのお力添えに感謝、感謝なのだ。

アルビレックス新潟のスポンサーになってよかった！と思っていただけるクラブであってほしいし、もちろんその要素にはサポーターも含まれていると思う。ああいうサポーターがいるからアルビレックスを支援したい、アルビレックスのスポンサーになればこんなにサポーターから愛してもらえる、そんなふうに思ってもらえたら最高だ。

コレオグラフィはそんな役割を果たすこともあるのだと、私は思っている。

余話

コレオの話からは少しそれるが。
「#アルビサポ亀田製菓を買ったぞ報告会」はX（旧Twitter）上でJリーグの他チームサポーターも巻き込んだムーブメントになった。
かつて、LAWSONさんが大口スポンサーを降りるかもしれない、となったときに起こった（あるサポーターが提唱して始まった）「イチニチイチローソン」（１日に１回はローソンに行こう、近くになくてもローチケを利用したりオンラインでも活用しよう）の運動は、こんなふうに届いた。

飲食業界が大変という時期、三宝さんの通販セットを買おう！という運動に、社長さんがサポーターに向けてメッセージ出してくれたこともある。

もう15年くらい前になるけど、B’s INTERNATIONALの皆川社長が言ってた「クラブ・サポーター・スポンサーはそれぞれに敬意を払いつつ、それぞれを支え合う。その円満な関係がリーグ制覇の力となる」、という言葉。
これを胸に刻んでいきたいね。

追記

当日の「ヱビス隊」について情報が寄せられたので追記しておく。
ちなみに我が家はいまでも、ビールはヱビスですぜ！（笑）


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