地方大学4年生が「Who Moved My Cheese? チーズはどこへ消えた?」を読んで、ここがためになるな~と思った
例にもれず今回も、ブックオフに立ち寄ると「Who Moved My Cheese? チーズはどこへ消えた?」が200円で売られていた。「面白そう!読んでみたい!」すぐに購入を決めた。
この物語に登場するのは、
ネズミのスニッフとスカリー
小人のヘムとホー。
2匹と2人は「迷路」のなかに住み、
「チーズ」を探す。
「チーズ」=私たちが人生で求めるもの
(仕事、家族、財産、健康、精神的な安定など)
「迷路」=チーズを追い求める場
(会社、地域社会、家族など)
p.14-16 クラスメートとの同窓会にて
「ちょっと面白い物語を聞いて、すべてが変わったんだ」
「その物語のおかげで、変化に対する見方が変わった。変化とは、何かを失うことだと思っていたのが、何かを得ることなのだ、とね」
「物語に登場する4つのキャラクターは、僕ら自身がもっている色んな面を象徴している」
「もっとも、何も得られなかったという人もいるけどね。そういう人は、すでに物語で示されている教訓を身につけている人か、もっとも多いのは、自分は何もかも分かっているから何も学ぶことなどないと思っている人だ」
「重役のひとりに変化に対応できないでいる人がいるんだが、彼がこの物語は時間のむだだと言った時、みんなは、あなたのような人も物語に出てくるよ、と言って笑ったよ。新しいことを何も学ばず、変わろうとしない人って意味なんだがね」
ネズミと小人は毎日、チーズを見つけようと迷路のなかを探しまわった。
ネズミのスニッフとスカリーは、単純な頭脳しかもっていなかったが、優れた本能があった。
小人のヘムとホーは、色々な考えがいっぱい詰まった頭を持っていた。
このようにネズミと小人は違っていたが、同じところもあった。
毎朝、ジョギングウェアとランニングシューズを身につけ、小さな自宅を出ると、みんなで好みのチーズを探しに迷路へ急いだ。
迷路は、いくつもの通路と部屋からなる迷宮で、
どこかに美味なチーズがあった。
しかし、暗がりや袋小路もあって、すぐに道に迷いかねない。
ネズミのスニッフとスカリーは、単純で非効率な方法でチーズを探し、案の定、ふたりは道に迷い、袋小路に突き当たることもしばしばだった。
一方、小人のヘムとホーは、複雑な頭脳にたより、もっと高度な方法を作り上げた。
ある日、チーズ・ステーションCの通路の端で、好みのチーズを発見した。
それからは毎朝、ネズミも小人も
チーズ・ステーションCに向かった。
チーズがどこから来るのか、
誰が置いていくのかは分からなかった。
ただそこにあるのが当然のことになっていた。
やがて、小人たちは
そのチーズを自分たちのものだと考えるようになり、慢心するようになった。
一方、ネズミたちの日課は変わらなかった。
毎朝、チーズステーションCに着くと、
何か前日と変わったことはないか調べ、
それから腰をおろして、チーズをかじった。
ところが、ある朝、
チーズステーションCに行ってみると
チーズが無くなっていた。
ネズミたちは驚かなかった。
置いてあるチーズが毎日、だんだん少なくなっているのに気付いていたので、いずれ無くなるだろうと覚悟していたし、
どうすればいいかは本能で分かっていたのだ。
ネズミたちは事態を詳しく
分析したりはしなかった。
彼らにとっては、
問題も答えもはっきりしていた。
チーズ・ステーションCの状況が変わったのだ。
だから自分たちも変わることにした。
新しいチーズを探しに出かけたのである。
一方、小人たちは、事態をどうにかしようという気にもなれず、すべてに目をふさぎたかった。
ふたりにとってチーズは重要だったから、
これからどうすればいいか決めるのに長い時間がかかった。
小人たちがどうすればいいか相談している間に、
ネズミたちは着々と作業を進めていた。
新しいチーズを見つけることしか頭になかった。
しばらくは何も見つけられなかったが、
やがてこれまで行ったことのなかったエリアに入っていった。
チーズ・ステーションNである。
ふたりのネズミは歓声をあげた
探しているものを見つけたのだ。
大量の新しいチーズを。
見たこともないほどの大量のチーズだ。
本書は90ページ、ここまでで33ページ。
物語はまだ序盤