帰国しました。
みなさんこんにちは。藤川永吉です。
表題にもありますように、4月6日、日本に帰国しました。
1、理由
この時期の帰国には、賛否両論あると思いますが、私の帰国理由はただ一つ。
滞在期限が終わってしまうから。
ただこの一点です。
VISAを取得しに、タイ周辺国へ向かう準備をしていたところ、タイ政府が外国人の入国、VISAの新規取得に制限をかけてしまいました。
これにより私は今ある滞在期間の延長ができなくなってしまいました。
それでも、様々な方々に相談に乗って頂きながら、期限のギリギリまで、国境が開くのを待ち、国内での延長も試みましたが、それも叶わず、今回帰国することとなりました。
4月5日の時点で、タイリーグの再開は5月2.3日とされていました。タイ政府の非常事態宣言に伴い、チームの活動は停止していましたが、タイへの再入国が難しい状況で、タイを離れることにメリットはほぼありません。
(4月21日現在、タイリーグの秋春制への移行、9月シーズン開幕が濃厚です)
しかし、先の目処が立たない中でオーバーステイをして、救済措置を待つ。もし救済措置が無い場合は、不法滞在の犯罪者となってしまうというリスクは取れないと判断しました。
2、移動
タイ国内の移動も制限が厳しくなっていく中で、私の帰国はギリギリのタイミングでした。
大手バス会社が運休を示唆し、南部からバンコクへ向かう鉄道も止まりそう。私は感染リスクが少しでも下がれば、と飛行機を利用しました。
(↑国内線もほとんどの便が欠航になっています)
ハジャイ発スワンナプーム行きは1日1便。
写真では2便ありますが、同じ便のことを指していたようです。
搭乗率は30%、見た範囲でのマスク着用率100%といったところでした。
タイの国内線を語れるほど、多くには乗っていませんが、初めて、時間通りに離陸、そしてちょっと早く着陸。特に急いではいなかったのですが、いつものような当たり前の遅延にイライラせずに済みました。不幸中の幸いですね。
(南部最大のハジャイ空港があるソンクラー県も6日から県封鎖、私が利用したタイスマイルも7日から国内線の停止が始まったようです。ギリギリでした。)
↑(スワンナプーム空港でも確認。国内線のほとんどが欠航。)
スワンナプームから東京まではANAを利用しました。4月6日の時点でタイから日本に帰るには、JALとANAが1日1便ずつ飛ばしている便に乗るしかありません。
普段、エアアジア5万円以下で往復している私からすると躊躇うような金額でしたが、選択肢はないので、少しだけ安かったANAを選びました。(本当に少しだけ。)
この状況でも飛行機を飛ばし続けてくれている2社に感謝です。(2社に感謝。)
(↑やはり国際線もほとんどが欠航。
黄色字がキャンセルです。)
(↑空港内も人はまばら。
ほぼ100%のマスク着用率。)
(↑スワンナプーム空港内の飲食店は開いているお店と閉まっているお店が半々くらい。)
(social distancing を意識した工夫)
3、検査
飛行機内で健康相談記録等4枚の提出書類を渡され、記入。
到着後は保安場の関係で、30分ほど飛行機の中で待機、降りた後は別の搭乗前控え室でさらに1時間ほど待機しました。
(↑無事羽田空港に到着。)
4月3日からタイからの帰国者(今タイから日本は基本的に日本国籍以外入国禁止です。)も検査対象に入ったため、検査官と面談を行い、PCR検査を受けました。
インフルエンザ検査のように、鼻腔内に長めの綿棒のようなものを入れます。完全に主観ですがインフルの時より、強い痛みを感じました。
結果は陰性。
(結果は後日メールにて伝えていただきました。)
パッタルンでは、ここ1ヶ月ほど1日の濃厚接触者は0か1という生活を送ってきたため、感染しているとは思っていませんでしたが、少し安心しました。
ただ、忘れてはいけないのが、感度の問題とここ数日以内に感染している可能性。PCR検査で反応がなかっただけで、ウイルスが体内に入っていないとは言い切れません。
この日から2週間の自主隔離に入りました。
4、自主隔離
年老いた両親とさらに年老いた祖父母がいるため、実家には帰れませんでした。
盛岡市内の宿泊施設を予約しようと、父が知り合いに掛け合ってくれましたが、帰国者であることを告げると断られてしまいました。
向こう側も商売。私が意図せず、隔離状態になるようなタイの田舎中の田舎に住んでいたことなど、知る由もないので、彼らを責める理由はありません。
私はある県のアパートの一室で2週間の隔離生活を送ることにしました。岩手でも東京でもありません。
そこまでは、父が自家用車で送迎(マスク着用、寒いけれど1時間おき程度に休憩、車の窓を開けて)、冷蔵庫に食料を詰めていってくれました。
今回の帰国で感じた、1番の問題点はこの移動でした。
私の場合は、たまたま送迎してくれる両親がいましたが、これが無理だった場合、公共交通機関を利用する帰国者がいても不思議ではありません。最悪、徒歩だな。と考えていた私には、迎えに来てくれる両親がいて本当に幸運でした。
空港内で待機出来る用意や近隣ホテルへのバスでの送迎などいくつかの対策が行われており、レンタカーも準備があったようです。
しかし、これが帰国者の大きな負担になっていることは間違いありません。
虚偽の記載をして、空港から出ることも可能なようです。
帰国者が嘘をつかず、公共交通機関を利用しないことを信じるしかありませんね。
自主隔離中は、タイでチーム活動が停止していた時とほぼ変わらない生活をしています。
トレーニング、勉強、読書、YouTube、Amazon Prime等々
YouTubeは
まこなり社長(モチベーションが上がる。)、
エガちゃんねる(私が唯一登録しているチャンネルです。)
などの動画を観て、
Amazon Primeではたくさんの映画を観ました。(そりゃそうか。)
本は厳選した6冊を読みました。大切なのは数だけじゃないですよね。
とても充実した2週間でした。
今日が自主隔離の最終日です。
この期間、特に症状は出ていません。
私を送迎してくれた父も特に症状は出ていないようです。
少し安心しています。
ただ、この自主隔離期間、1人で様々なことを考える中で、
この世の不利益は、すべて当人の能力不足で説明がつく
ということを実感しました。これは、昔読んでいた漫画のセリフです。(内容の凄まじさについていけず、読むのをやめてしまいましたが)
これは、極論で、ほとんどの場合、ほとんどの人に、当てはまりません。ただ、今の自分自身にはこの言葉がぴったり合っているように感じます。
自分にもっと実力があれば、VISA問題で帰国する必要は無かったと。
タイミングが悪かったといえば、それまでですが、タイに残り、リーグ再開を備えて続けていられる選手と私の違いは間違いなく、実力でしょう。運も実力のうちです。
もうこんな思いをしないで済むよう、努力を重ねます。
今、世界は非常に難しい局面にいます。
こんな非常時は、誰かのせいにして、愚痴をこぼしたくなる。だけど、まずは自分に出来る範囲で自分に出来ることをする。
TVやSNSを見ると、悲しいニュースばかりです。毎日のように、日本を蔑むような発言を見ます。
そんな人に思い出して欲しい。
日本には、優秀な人間がまだまだいる!
捨てたもんじゃない!
そう「シン・ゴジラ」で学んだはず。
(この自主隔離中に通算5回目の視聴を終えました。5回目でもまだ面白かったので、まだ2.3回目だよという方はぜひ。
この映画を劇場で観たときに、天晴が「難しくて、よく理解出来なかったな」って言ってたのが3年前か。懐かしい。あれから色々あったな。)
まだまだ大変な時期が続きますが、歩みを止めなければ、またチャンスは来るはず。
そう信じて、1日1日を過ごしていきたいと思っています。
afterコロナじゃなくてwithコロナを考えながら。
珍しく、長くなってしまいました。
それでは、みなさん、
また生きて会いましょう。
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