アラフィフで学ぶ人生色々(10) 強く生きる潔さを学びたい
彼が突然目の前から消えた心の痛み、そして彼の家族から受ける心の傷。
こんなことが私の人生に起こるとは思わなかった。
でも同時に知ったのは親友の広い心と深い優しさ。
彼女がいてくれたから、私はこの数か月をやり過ごすことができた。
何故こんなにも私と共に泣き、悲しみ、苦しんでくれるのか。持ちきれない荷物を持ってくれるのか。
友人だから。
そんな簡単な言葉では片付けられない。彼女の深い人間性。彼女が私の友人でいてくれることに、涙が止まらない幸せを感じる日々です。
そしてつい先日、真っ直ぐ帰りたくなくて、偶然入ったバーで出会ったほぼ同い年の人からのお叱りとアドバイス。
くさくさして、うじうじしている私の話をママに聞いてもらっていたら、
「人生なんてそんなもんじゃないの。その年で今頃気が付いたのアナタ?!つまんない女ね。」
彼だった時代を経て女性になった彼女。そう叱りながらこうも言ってくれた。「でもあんたラッキーよ。 丁度よかったじゃない、そんなろくでもない男、このチャンスに捨てちゃいなさい。良かれと思ってアドバイスなんてしちゃだめよ。何も言わずに心の中で ”バカで哀れな男”って呟いて、笑顔でお別れしてきなさい」。
面倒ねといいながら、笑わせて励ましてくれる。
彼女はそれこそ早くからある種の寂しさを一生背負うしかない覚悟をせざるを得かったんだと思う。その潔さと強さに感動を覚えた。
彼女のように強く、潔くありたい。転んでもへっちゃらな顔をして、しなやかでいたい。
私もあんな風になりたい。
また会いたいと思うような、あの彼女のような人になりたい。
さぁ今すぐ1人で強く潔く生きててゆこう、となるには年齢を重ねすぎてしまって、正直ちょっと今はまだ心細い。
でも、今だから私の手の中にはその分の年月が紡いできた大切な友人達、仕事とそのスキルがある。どれも私が手放さない限り私から離れていかないもの。私が得たもの。
あの日の彼女のように強く潔く生きることをあきらめてはいけない。
忘れないでおこう。
今すぐはできなくても、忘れないでおこう。