地球星人はただじゃ映画館に行かない。
映画館に足運ぶって、ハードル高いっすよね。(僕もあんま映画館行けないタイプの人間なんでわかります。)
わっざわざ足運んで当たりかハズレかわかんないもの観るなんて、コスパ重視の令和には時代錯誤です。
映画関係の僕でさえそうなら、関係ない人にとっては尚更。ただでさえ映画だけでも世界中にライバルがいんのに、配信に舞台にアニメにマンガ...もう絶望っすよね。
そんな僕だから、今回は劇場公開にどう付加価値をつけるかを色々模索しました。
何があれば「今行かなきゃ!」って思うのか...映画館は映画を観る所という固定観念を外して、考えてみました。
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提案① 作品展として映画館に行く。
ロビーに飾ってるのは、劇中に出てくる絵画。もちろん観てからの方が楽しめるけど、これだけでも充分面白い...はず。絵のビジュアルがなんとなく気になるなってだけでも、絵に込められたバックストーリーの映像付きってことで映画を楽しむのはどうでしょうか。
ミニゲーム「レインボー星人を探せ」とか、「宇宙人になれる鏡」など体験型の展示や、劇中の雑誌風に映画情報をまとめたパネルもあるので、観て、見て、読んで、探して、撮って、楽しめる作品展になってます。
ちなみに他の映画館ではなかなか展示させてもらえないところもあるので、今回の展示は今回限定。そしてこの展示のために描き下ろしたオリジナル劇中画3枚は、販売もしているので売れてしまったらもう2度と見れません。映画よりもしかしたら貴重かも...?(うわ!行かなきゃ!)
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提案②グッズを買いに映画館に行く。
今回用意してるのはパンフレット・Tシャツ・キーホルダー・ステッカー。
パンフレット(1,200円!)は、38ページの大ボリュームで映画に負けず情報満載(全部僕デザイン、えっへん)。一つの映画の裏側にどんな想いがあったのか...ビジュアルも文章も沢山なので、一つの読み物としてしっかり楽しめると思います。そしてなんと劇中に出てくる地球星人文字の解読表付き。サービスしすぎ...?
そしてTシャツ(3,800円!)は僕の所属する映像制作団体 世田谷センスマンズと今作のコラボT。こだわって前面は刺繍にしちゃったのでちょっと高い&数量限定。今のところ再発注の予定はないので、早い者勝ち...!?
キーホルダー(600円!)とステッカー(1枚200円!)は世田谷センスマンズの林がデザインしただけでなく、自分たちで印刷して、切って...地道に手作りしたもの。
単純に可愛い。貼りたい。つけたい。そんで手を出しやすいお値段。
ちなみにステッカーは一週目と二週目でデザインが変わります。
パンフレットは増刷するかも...?ですが、そのほかは無くなり次第終了の予定なんで早めに行かないと欲しいものがなくなっちゃうかも...。限定グッズを買いに来てくださいな。(うわうわ!行っかなきゃ!)
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提案③謎解きイベント(?)として映画館に行く。
入場者特典で配っているポストカード(全3種)に書かれている地球星人文字を解読すると、ちょっとした謎解きができるようになってます。
ポストカードの解読も含めると4段階くらいになっていて、映画の世界観がさらに深まるようなものになれば...と色々工夫をこらしました。
ちなみに解けた人は今のところいなさそう...?
(ちょいムズすぎ?面倒すぎ?)
これを読んでいる人だけにこっそりと教えますが、最終的に合言葉を僕に言ってくれたら手紙がもらえたりします。手紙にはナンバーがふってあるので自分が何番目にクリアしたかもわかっちゃう。1番目指して謎を解いてください...!(うわうわうわ、行っっかなきゃ!!!)
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...と、ここまで映画以外の魅力を紹介してきたけど、最後に僕が思う映画館で映画を観る魅力を付け加えておきます。
コロナ禍で「生活必需品」という言葉が飛び交うようになったころ、僕も含めクリエイターはみな「芸術は生活に必要ではない」ことを突きつけられました。
そんな時、中田敦彦のYouTube大学で『サピエンス全史』という本の紹介をしている動画を見たんです。(学校で生物・歴史・社会・科学...と分けて習うけど、それを全部人類史として1つにまとめるよ...みたいな本。)
動画の中で、「大昔今の人類の祖先が他の種を淘汰できたのは、〝架空の物語を共有できたから〟だ」というような話が出てきます。「我々はあの山の精霊に守られている」という架空の物語によって団結し、他の種を倒してきたとか。
「なんだ、今の人類が生き残ってこれたのは、物語の力があったからなんじゃないか!」
生活必需品ではなくとも、もっと深いところで物語は人類にとって生存必需品なのです。
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各々のスマホやパソコンで、1人で完結してしまうことが多くなってきた現代。他の情報を遮断して、一つの物語に包まれ、架空の空想をみんなで共有する...映画館はそういう場所です。
地球という星に住む人々は、空想の力によって生きてきた。作品のテーマの一つでもあるこのことを、『地球星人は空想する』を映画館で観ることで感じに来て欲しいです。
映画館に全身で物語浴びにいきましょうね。
(自分にも言ってる。)
世田谷センスマンズ
松本佳樹