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うりうりずんずん うりずんずん

「うりずん」という言葉を沖縄に来て初めて知った。

冬の寒さが明け、梅雨が始まる前の寒すぎず、暑すぎず、過ごしやすい季節のことを指す。

私はこの時期が大好きだ。

沖縄の冬を内地のそれと比べたら、
気温上は全く大したことない、と思うだろう。

気温上は。

でも、沖縄に住んでる人からしたら、
めっちゃ寒いのだ。

私は沖縄に住む前、冬は−5度ほどに下がる地域に住んでいたので、
沖縄の冬の13℃〜18℃くらいの気温なんて、最初の年は「むしろあったかいじゃないか!」と余裕をこいていた。

それが、沖縄で冬を迎える回数が増えるごとに、寒さが増して感じる。
バキバキの正比例関係だ。

去年はちゃんと暖かい冬服を持っていなかった私には、トラウマになりそうな程寒い日があった。

というわけで、今年はフリースやセーターを買い足した。

そして、うりずんの季節を心待ちしていた。

今年初めて「うりずん」を感じたのは2月半ば頃だったように思う。

でも、それは長く続かなかった。

冬の寒さに逆戻りした後、
なんだかずっと低空飛行だ。

なかなか安心できる暖かさが還ってこない。

でも、海は違う。

冬のトーン低めの黒に近い色から、
夏の鮮やかな緑と青を混ぜたような、
きれいな色に近い海を見ることのできる日が確実に増えている。

北風が強く気温の上がらない日でも、
冬至を超え、きっと太陽の軌道が、冬仕様から夏仕様に向けて変わっていっているのだろう。

先日、運転中に久しぶりに鮮やかな色の海がバーンと目の前に現れた時
ちょっと悩んでいる事があったが
「なんかもうどうでもいいや〜」
という気持ちになれた。

自然の、海の、きれいさに圧倒される。

寒さは長引いているが、
季節は確実に、隠から陽に移り変わっている。


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