TriBall(トライボール)の向きがズレている時
IRONCADを使っていると、出来そうでなかなか出来ずもどかしいことが多々ある。(IRONCADに限らず3DCAD全般に言えることだが。)
自分が使っていて地味に分かり辛かったことや手こずったポイント等を、サポートが使えない人(導入検討中で無料の評価版を使っている人)に向けて発信していこうと思う。
今日は、IRONCADで頻繁に使用する”TriBall(トライボール)”の小技(?)について紹介する。
〜おさらい〜
”TriBall(トライボール)”とは、IRONCAD上でオブジェクトを移動させたり、配置、合致、回転、コピーなど様々な場面で使用することができるツールです。
詳しくはこちら↓
https://note.com/y_kwd/n/n3ece707c2dfa
○TriBall(トライボール)がおかしな方向を向いている…
大きな穴の周りに小さなタップ穴を90度ごとに4つ。
タップ穴のP.C.D .が「46mm」
上図のモデルを作ろうとした際に問題は起きた。
真ん中に大きな穴を開けた後、その上にタップ穴を配置。
いつもの流れで大きい穴の中心点から「23mm(直径が46mmなので)」の地点に移動させようとしたところ、、、
TriBall(トライボール)のハンドル が斜めになってますね。円の中心に向いてない。
これでは、円の中心からの距離を指定してタップ穴を配置することができないので、TriBall(トライボール)のハンドルを中心に向けてあげる必要があります。
○TriBall(トライボール)を指定の方向に向ける方法
①TriBall(トライボール)を自由移動モードにする(正確な名前忘れました。オブジェクトは移動せずトライボールのみ移動させることができるモードです。スペースキーで切り替えができます。このモード中はトライボールが白色になります。ちなみに上の画像は自由移動モードになっています。)
②縦方向のハンドルを選択して固定します。固定されているハンドルは黄色になります。
③円の中心に向けたい方向の、短いハンドルを右クリックして
「中心点まで」を選択します。
※ 短い方のハンドルです。長い方は矩形配列モードになるので注意してください。
また今回は使いませんが、他にも「エッジの中間」や「2点の中間」など、状況に応じて使い分けてくだい。
④穴の縁をクリック。縁までカーソルを持っていくと縁がハイライトされます。
無事、TriBall(トライボール)が穴の中心に向きました。↓
○穴の中心点からの寸法を指定する
①TriBall(トライボール)を、オブジェクト移動モード(ほんとに名前忘れた)にする
②真ん中に向いているハンドルの長い方を右クリックして、「中心点からの距離を編集」
③先ほどと同じように穴の縁を選択して、「23mm」と入力
○環状配列を作成
①先ほど配置したタップ穴を選択した状態で、フィーチャタブ>変形>配列 を選択し、「環状配列」にチェック
②軸の選択で、また先ほど同じく穴の縁を選択(これで自動で穴の中心点を選んだことになります)
③角度を90度、配列数を4として実行
これで完成です