【知略で優位に立つ】
攻めると言っても、無理攻めは避けたいところである。
まず彼我の状況をよく把握し、味方の士気を盛り上げながら、策をめぐらし、手だてこれにを講じれば、必ず勝ち抜くことができる。
一. 敵の判断を惑わす
兵は詐を以って立ち、利を以って動き、分合を以って変を為すものなり。
二. エサをばらまいて食いつかせる
これにすれば、形すれば、敵必ずこれに従い、これに予うれば、敵必ずこれを取る。
三. 組織の勢いを重視する
善く戦う者は、これを勢に求めて、人の責めず。
四. 調子の波をつかめ
善く兵を用うる者は、その鋭気を避けて、その惰帰を撃つ。
五. 禁じ手を使いよう
戦いは、正を以って合し、奇を以って勝つ。
六. 敵の手薄を衝け
兵の形は、実を避けて虚を撃つ。
七. 補給なくして勝利はない
智将は務めて敵に食む。
八. 戦ってはならない敵もいる
正正の旗を迎うることなく、堂堂の陣を撃つことなし。
九. 敵を追い詰めてはならない
囲師には必ず闕き、窮寇には迫ることなかれ。
十. 情報こそ勝利への道
敵を料りて勝ちを制し、険隘遠近を計るは、上将の道なり。
十一. 敵の戦力を見極めよ
吾が卒の以って撃つべきを知るも、敵の撃つべからざるを知らざるは、勝の半ばなり。
十二. 賢将は情報感度も高い
名君賢将の動きて人に勝ち成功衆に出づる所以のものは、先知なり。
戦略で優位に立つ。
優位に立つためには自分のことだけではなく、それと同じくらい相手のことを調査、分析する必要があると感じました。
戦略において希望的観測は全く意味をなさない。
フィルターをかけずに現実を直視できるかが鍵になるかと思います。