お狐様ゆいのさんのネームロゴが出来るまで
山の上の神社に住み続けて2000年。
きつね系貧乏VTuber お狐様ゆいのさんのネームロゴ。
「シュワシュワたっぷりのゆるふわ日常系アニメ」をコンセプトに制作
以前noteにも関連記事を書いた『第3回Vtuberさん限定ロゴ制作企画』から生まれたロゴ。
特殊な形式で行った企画故になかなか参加者様が現れず、企画倒れも覚悟していたのですが、ゆいのさんとリスナーさんが参加方法を完璧に反映した最高のツイートでご参加くださり、そのままご当選となりました。
そんな経緯もあり、制作には感謝の気持ちを込めより一層の気合を入れて臨みました。
まず、コンセプトの前に決定していたのが全体の文字構成。
これは、ゆいのさんのお名前を一目見た時から頭の中に形が出来上がっていました。
ゆいのさんのお名前は、一般的な「苗字＋名前」とは少し違い「形容詞＋名詞」のような形をとっている非常に魅力的な構成です。
このことから、文字は「お狐様」と「ゆいの」に分けて大きさを変え、メリハリのある構成にしようと考えました。
その構成を念頭に置きながら、コンセプト決定のための下調べを開始。
動画やツイッターを巡り、最終的にヒントを見つけたのは企画の際にリスナーさんが投稿してくださった初配信のこの部分。
https://youtu.be/ywzzufI4aUc?t=3232
(↑何故か埋め込みが機能しないのでリンクで……ﾅﾝﾃﾞﾔ……)
ここの会話を聴いて「まんがタイムきらら原作のゆるふわ日常系アニメのようなロゴ」という方向でコンセプトが決定しました。
ロゴに盛り込む要素としては、ご希望でお伺いしていた「狐の耳と尻尾」「ハートマーク」の他に、絶対に必要だろうと思っていた「シュワシュワ」をプラスして、文字組みの作業から取り掛かることにしました。
そして、最初に組み上げたのは「お狐様」の部分。
構成のポイントとしては３つ。
①「狐」の文字に入れたシュワシュワグラス
一目でシュワシュワとわかるビジュアルをどこかに入れたいと思い場所を探してあれこれ試している内に、「狐」の「瓜」部分をそのまま入れ替えることで収まりました。
「瓜」の漢字自体は末広がりなので、尻すぼみになっているグラスの形状とは若干シルエットが異なっていたのですが、漢字もグラスも複雑な構成ではないので問題なしと判断し入れ込むことにしました。
②「お」「様」の円形
シュワシュワの語源にもなっているであろう気泡を表しています。よりシュワシュワ感を出すために「様」では円の位置を全てズラし、基の漢字にはない点を１つ増やして配置しました。
ちなみに、「様」には狐耳も盛り込んでいます。
③「お狐様」の両端にある「＼\ /／」
これには
●「お狐様」の形容詞的働きを補佐する簡易吹き出し
●「ゆいの」に対して大きさを小さくするため、目立つような装飾
●シュワシュワの缶を開けた時の「プシュッ!!!!」という音の表現
という３つの役割があります。
続いて「ゆいの」の文字組み。
ひらがなはシンプル故に他のオブジェクトを盛り込めない場合がほとんどで、その形状のみで狙った印象を表現しなければいけないことが多く毎回苦労するのですが、今回も見事に袋小路へと迷い込みました。
組んではバラし、組んではバラしを何度も繰り返し、ようやくこの形が完成。必須要素としての「狐の尻尾」は「ゆ」に、「ハートマーク」は「の」にそれぞれ配置しました。
こういう時に、感覚のみに頼ってやっている自分の知識・技術のなさを痛感します。
最後に２つを繋げ、英字を配置し、ご希望の色を置いて初稿の完成としました。
全体の加工はぼかしを入れた白枠と、薄めのオレンジを入れたドロップシャドウ。白枠はシュワシュワの泡の表現としても機能したらいいなと思いこのようにしました。
その後修正点として、英字の位置調整と「下駄」の追加が決定。
また、今回は文字の区切りが良かったこともあり、私の判断で「お狐様」部分の配置を変えた短いタイプもご提案させて頂きました。
それら全てを踏まえたリテイク案をパターン別に計６つ作成し、再度ご確認頂きました。
最終的にＢ案ー３を基に色味等の微調整を行い、ロゴが完成となりました。
私が制作してきたロゴの中でも、今までにない新しいタイプのものになったので、とても楽しくかつ得るものが多い制作となりました。
改めまして、ゆいのさん、そしてリスナーさん、企画へのご参加本当にありがとうございました！
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