400万の価値はあったか
久しぶりに大学の在学生専用ページにアクセスしたら、自分の学年が「4年」となっていた。1年生のころ、同じ教室でリクルートスーツを身にまといながら授業を受けている4年生を見て「大人だなあ」と感じていた。
今度は自分がその4年生になったのだ。
ふと自分の大学生活を振り返ってみた。
右も左もわからず入学し、とりあえずサークルに入り、新歓で酒を飲みすぎて渋谷の路上で吐いた大学一年の春。
イベントサークルの幹事をはじめ、自分の知らない世界をたくさん見ることのできた大学二年の春。
少しずつ就活を意識し始め、オンライン授業のため友達と中々情報交換ができない中でインターンのESを書き始めた大学三年の春。
そしてそれらの思い出を懐かしくも少し寂しげに振り返る大学4年の今。
間違いなく、自分の大学生活は学費400万以上の価値があったと思う。
そして、この400万という大金をずっと払い続けてくれた両親には感謝してもしきれない。
残す単位はゼミだけだが、履修要項を手に取るとまだまだ面白そうな授業がたくさんあった。プログラミングの授業、税法の授業、ビジネスリテラシーの授業、そして芸術の授業。
どれも社会に出て役に立つ学問ばかりだ。
ここにきて、履修したい授業がたくさん出てきてしまった。
三年間、履修要項を見ながら時間割作成をしてきたわけだが、その時には目にも止まらなかった授業がどういうわけか面白く見えてしまう。
図書館だって、今までほとんど利用したことがなかったけどなぜだかすごく使わなきゃ損しているような気になってくる。
だって、何万という蔵書を無料で読むことができるのだ。
これは大学生に与えられた特権だろう。それを使わないなんてもったいない。
このように考えると、卒業まであと一年を控えた自分にはまだまだやりたいことはたくさんある。
学びたい学問、利用したい施設、そして友人との旅行。あと一年の自分の過ごし方次第で、400万円を500万、1000万、いや、きっとそれ以上の価値のある最後の学生生活にすることができるだろう。
最後にこの春から大学に進んだ人たちに言いたい。
思いっきり大学を楽しんでほしい。
大学一年生がやるべきことは資格の勉強でもESのガクチカ作りのための活動でもない。
思いっきり遊んで掛け替えのない生活を送ることだ。
一応言っておくと、何も勉強をするなと言っているのではない。
ただ就活や学歴コンプ解消のための勉強をするなと言いたいのだ。
こんなことする暇があるのなら、一人でも多くの友達を作ったほうがいい。
面白いことに、これが一番の就活の対策ともいえる。
最後に、大学生活を楽しめるかどうかは本人次第でどうとでもなる。
ただせっかく何百万という大金を両親や自分が払うわけだから、それに見合った生活を送るのが一番良いのではないだろうか。
それでは、さようなら。
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